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傅瑩氏「ミュンヘン安保会議で感じた西側の複雑な対中姿勢」

配信日時:2020年2月21日(金) 16時0分
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先般私は招待に応じて第56回ミュンヘン安全保障会議に出席した。いくつかの印象と体得した事を皆さんと共有したい。

先般私は招待に応じて第56回ミュンヘン安全保障会議に出席した。いくつかの印象と体得した事を皆さんと共有したい。(文:傅瑩・前外交副部長<外務次官>、清華大学戦略・安全研究センター長。環球時報掲載)

■中国と競争するという統一的立場の形成を図る米国

米国はミュンヘン安全保障会議を、政策を宣伝し、大西洋両岸の足並みを揃えさせる重要な場として、非常に重視している。しかも米側が共和・民主両党の足並みを揃えさせたのは明らかであり、中国の台頭と「中国の脅威」への対応策を、会議出席における主要な「砲弾」とした。欧州各国による中国・華為技術(ファーウェイ)の5G技術の使用を阻止することが、その核心的要求だ。

ポンペオ氏の演説は長いものではなかったが、うち3分の1の時間を対中批判に費やした。エスパー氏も演説で、ファーウェイを通じて「邪悪な戦略」を遂行していると中国を非難した。米国人はこのように中国に焦点を合わせ、かつファーウェイのような民間テクノロジー企業への非難を際限なく続けたが、会場で得られた支持は限定的だった。中国の内外政策についての米国の非難に追随する者がいたのは確かだが、米中の競争をより理性的に観察しており、結局はどうなのか事実をより多く知ることで、自らの利益にかなう判断の立脚点を見出すことを望んでいる人も少なからずいた。無礼で粗暴な米国の政治屋の態度は一部の出席者の反感も買った。

■チャイナ・ファクターが主要焦点の1つ

今年のミュンヘン安全保障会議の議題は中国が突出しており、明確に中国関連の分科会は11もあった。「中国の挑戦に西側はどう向き合うべきか」「大西洋両岸の関係と中国」「台頭する中国に欧州はどう対処すべきか」「中露が同盟を結んだ場合どうすべきか」「世界の軍備制限への将来の中国の参加」等だ。南中国海、新型コロナウイルスによる肺炎、中国のサイバー政策等に関する専門会合もあった。他のいくつかのフォーラムもテーマ設定では中国に言及していないが、大部分が中国に矛先を向けていた。

私の見たところ、中国の学者の発言や質問に出席者は強く注意を引き付けられ、また認め評価することがしばしばだった。あるドイツの学者は昼食会での私の演説の後「あなたが中国の状況を語るのを聞いて、我々は信頼を構築できると感じた。だが、多くの場合、中国人の意見や重大な問題についての説得力ある説明を直接聞くのが難しい」と語った。

確かに国際関係は人間関係と似ており、基本的な信頼を基礎に、協力と調整の関係を構築する必要がある。信頼の構築は、中国が国際社会の中心へと日増しに近づいていく過程において向き合わなければならない重要な課題だ。

■新型コロナウイルス対策での中国の国を挙げた努力に国際社会から同情と支持

世界保健機関(WHO)と赤十字国際委員会(ICRC)がミュンヘン安全保障会議に出席し、新型コロナウイルスによる肺炎と闘うために中国が払っている多大な努力と重い代償を重点的に紹介したうえで、支援の手を差し伸べ、防疫の闘いに共に力を尽くすよう国際社会に呼びかけた。WHOの専門家は、新型肺炎対策において中国の見せている強大な能力を認め、評価した。

中国に対する偏見が依然外部にはあるが、ミュンヘン安全保障会議では中国への同情と支持の声が次第に増えていった。欧州の実業界からは、的確に支援物資を集められるよう、必要物資の具体的リストを示すよう中国側に求める声も上がった。

ミュンヘン安全保障会議に出席して体得したことの一つは、中米関係が緊張し、悪化している時には、欧州等第三者の力の役割が重要であるのみならず貴重でもあるということだ。こうした国々の大部分は中米間の悪質な競争が国際関係に分断と瓦解をもたらすことや、科学技術分野における中米の切り離しが人類社会の進歩を阻害することを望んでいない。彼らは中国が世界共通の利益を守るうえでさらに多くの役割を果たすことを望み、中国が米国のように自国のみの利益を図り、多国間主義を選択的に利用する手法を取るのではなく、多国間主義を真に擁護することを期待している。これと同時に、彼らは世界構造が変化する中で欧州の利益と地位を守ろうとしてもいる。中米間の大競争の中で、欧州は身を外に置くことはできず、どちらか一方の側につくことも望んでおらず、自らの作用を強化しようとしている。欧州の遂行する抑制・均衡戦略は客観的に世界の多国間主義を強化する作用を果たす。従って我々は各パワーと多く意思疎通を図り、理解を増進し、運命共同体の構築を後押しする世界の共通認識を強化し、力を結集するべきだ。(編集NA)

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