文大統領に「退陣」を要求?韓国で部総括判事の投稿が波紋呼ぶ

Record China    2020年2月20日(木) 15時40分

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19日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の部総括判事が文在寅政権を批判し、文大統領の退陣を求める内容の文章をSNSに投稿していたことが分かり、物議を醸している。写真は韓国大統領府。

2020年2月19日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の部総括判事が文在寅(ムン・ジェイン)政権を批判し、文大統領の退陣を求める内容の文章をSNSに投稿していたことが分かり、物議を醸している。投稿は現在は削除されているという。

記事によると、ソウル中央地裁のキム・ドンジン部総括判事は同日、自身のフェイスブックに「文在寅政権が発足した頃は新たな政権の成功を期待し、文大統領が掲げた『人が優先』の旗印にふさわしい新たな韓国社会の誕生を願っていた。しかし約3年が過ぎた今、文在寅政権への支持を撤回する」との内容をつづった。キム判事はその理由として「チョ・グク前法相問題に対する文大統領の立場」を挙げ、「文大統領はチョ前法相が“闇の権力”を行使し続けられるよう権力のメカニズムが作動するようにした」と指摘。その上で「その行為が民主共和制に基づく韓国のアイデンティティーにどれほど大きな害悪になるか一度でも考えただろうか」と批判した。

文大統領は1月に行った記者会見で、家族をめぐる不正問題などで辞任したチョ・グク前法相について「法相としての寄与度は非常に大きい」とし、「有罪が無罪かの結果に関係なく、チョ前法相がこれまで経験した苦難だけでも私は非常に大きな負い目を感じている」などと述べていた。

その他、キム判事は「文大統領には韓国の憲法秩序を守る意思と能力がないと判断したため、大統領職から退くことを求める」「韓国がこれ以上、出口のない沼に沈んでほしくない」などの主張もつづったという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「国民のみんなが思っていることを、勇気を出して言ってくれてありがとう」「学のある社会指導層から少しずつ良心的な発言が出るようになってうれしい」「今の文政権は理性を失いつつある。びしっと叱ってくれた判事は真の愛国者だ」など投稿の内容を支持する声が上がっている。

一方で「政治的な意思表示は判事としてではなく個人的にするべき」「批判するだけではなく、チョ・グク前法相が法的にどう間違っているのか説明してほしい」「気に入らないとすぐ弾劾を要求?幼稚過ぎる」「判事を辞めて政治家になれば?」などと指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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