ウイルスとの闘いで活躍する若者たち

人民網日本語版    2020年2月20日(木) 12時40分

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新型コロナウイルス感染による肺炎が拡大しているのを受けて、集合の合図を聞いたかのように、意気盛んで活気に満ちた若者が続々と集結。ウイルスとの闘いに若い世代のパワーを注ぎ込んでいる。

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天津の女性・陳雨■さん(26歳、■は女へんに亭)は1月30日午後7時26分、送信ボタンをクリックし、「陳小桃」のペンネームで微博(ウェイボー)にオリジナルイラストを投稿した。イラストには湖北省武漢の名物「熱乾麺」 を擬人化した患者が隔離病室のベッドに横になっており、その窓の外では、煎餅果子や小籠包、火鍋、臭豆腐、▲麺(▲は火へんに会)など、中国各地の名物料理たちが「加油(がんばれ)」と書かれたプラカードを持つなどして、「熱乾麺」を応援している。人民網が報じた。

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このイラストはわずか数時間で、約9万回転載され、30万件以上の「いいね!」が寄せられた。そして、関連ハッシュタグ#がんばれ熱乾麺#の閲覧回数が1億1000万回、寄せられたメッセージが4万5000件に達し、多くのネットユーザーのモーメンツをジャックした。

あるネットユーザーは、「最近見たイラストの中で、一番かわいくて、一番癒される作品だ。中国全土のみんなの応援に感謝している。熱乾麺は絶対にがんばる!」とコメントしている。

このイラストが描写しているように、新型コロナウイルス感染による肺炎が拡大しているのを受けて、集合の合図を聞いたかのように、意気盛んで活気に満ちた「90後(1990年代生まれ)」や「00後(2000年以降生まれ)」の若者が続々と集結。ウイルスとの闘いに若い世代のパワーを注ぎ込んでいる。

華北電力大学の核科学・エンジニアリング学院の大学院生・鐘正統さんは取材に対して、「家で武漢市の仮設病院・雷神山医院の建設作業員の緊急募集を見た。工科の大学院生であるため、ウイルスとの闘いの第一線に立つことはできないものの、力には自信があるので、建設に参加して、自分にできることをしたいと思った」と語る。

2月2日、鐘さんは作業員として働き始めた。急ピッチで建設が進められる現場には、彼と同じような作業員約2000人がいた。彼らはウイルス流行地から避難する流れに「逆行」して、建設の第一線での作業に自分たちの全ての力を注いだ。

鐘さんは、「朝の7時半から夜の12時まで作業した。急ピッチで完成させるために24時間連続で作業したことも何回かあった」と振り返る。夜になると気温が0度にまで近づく武漢の建設現場で、作業員は2交代制のハードな作業を続けることで建設作業の24時間態勢を維持した。

鐘さんは「作業に参加した以上、最大限の努力を払ってでもしっかりやろう。少なくとも、僕一人で闘っているのではないのだから」と自分に言い聞かせたという。9日間にわたるハードな作業ののち、雷神山医院は完成して患者の受け入れを始めた。その日、鐘さんは、「この闘いに参加した全ての作業員、スタッフに敬意を表したい。みんなお疲れ様!」と成し遂げた興奮を感じさせるメッセージをSNSに投稿した。

若者には朝日のような温かさとパワー

上海外国語大学に通う金正悦さんはネットを通して、「無名男女子混合雷鋒公益団」を結成。わずか2日で、中国全土だけでなく、世界中からマスク約5000枚を集め、すぐに武漢や宜昌などの病院に送った。同公益団のメンバー110人のほとんどは「00後」だ。

四川省自貢市で、成都工業学院から来たボランティア・蘭星雨さんは取材に対して、「私の主な仕事は、コミュニティで感染防止・抑制の宣伝をすることと高速道路の検問所で通過する車両に乗っている人の体温を測ること。始める前は、怖さを感じていなかったが、実際に検問所に立って、知らない車の運転手を見ると、怖くなってきた。でも、少しずつ慣れた。私たち『00後』はそれほどやわじゃない」と話した。

「私たちの努力が無駄に終わることはない。歩いた街中、流した汗は、私たちボランティア一人ひとりの努力の証だ。若者には朝日のような温かさとパワーがある」と蘭さん。

本来はのんびりと冬休みを過ごし、実家で親にあまえていたはずの若者たちは、ウイルスとの闘いの第一線に立って、涙を拭いながら「泣いていない」と言い、汗や涙を流しながら「大丈夫」と言うことを学ぶようになっている。

それら若者はいつの間に大人になったのだろうか?「喪文化(無気力、悲観、絶望などの消極的な感情から成立したサブカルチャー)」、「世の中なんてこんなもの」、「一人っ子」、「温室育ち」などの汚名はすでに返上されている。若者はいつここまで成長したのだろうか?

四川省の湖北省を援助する第一陣の医療チームのメンバーである西南医科大学附属病院呼吸二科の看護師・邱少平さん(27)は、「自分が楽しい時間を過ごすのも好きだけど、平凡な生活の中で、闘志や社会的責任感を失ったということではない。逆に、平凡な生活の中の楽しみや美しいものをもっと大切するようになっている」と話す。(編集KN)

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