日本の書道展を見に行って驚愕した―中国メディア

Record China    2020年2月21日(金) 11時20分

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18日、環球網は、新型コロナウイルス感染に対する日本の支援から、古代中国の詩歌や「書」に関する思い入れの深さを感じ取ったとするコラムを掲載した。資料写真。

2020年2月18日、環球網は、新型コロナウイルス感染に対する日本の支援から、古代中国の詩歌や「書」に関する思い入れの深さを感じ取ったとするコラムを掲載した。以下はその概要。

ウイルス感染拡大の苦難の中、日本からは支援物資だけでなく、中国人の心に温もりを与える詩句が贈られた。日本の人々の情義に感動するとともに、書道や古代中国の詩歌に対する彼らの深い情念も感じた。

実際、日本は中国から伝来してきた漢字を用いた漢文を、非常に長きにわたり公的な文として使用してきた。そして今もなお、漢字に対する造形の深さは個人の素養の高さを示す要素であり続けている。

そして、日本では書法についても「書道」として非常に重視されている。小学校3年から中学校までの間、書道の授業が設けられており、そこで基礎を身に付けるのだ。書道専攻の大学も複数あるほか、書道を専門に学べるスクールも少なくない。5~6人に1人は書道愛好者という話があるほどの普及率の高さであり、神社やお寺、さらには商店街など、街の至るところで毛筆でしたためられた文字を見ることができるのだ。

また、書道の伝統をさらに広めるべく、日本各地でさまざまなコンテストや展示会が開催されており、中でも特に注目されるイベントの一つが明治神宮で行われる「新春書道展」だ。青少年への書道文化伝承を目的としており、全国の小中学生が参加する。毎年数万点の応募作品から優秀作品300点が選定され、明治神宮の通路に展示される。一度、少年の書道展を見に行ったことがあるが、その技術や詩文への熱愛ぶりに驚愕(きょうがく)した。とても10歳前後の子どもたちが手掛けた作品とは思えないのである。

日本人は書道を学ぶ際、関連する理論や知識も学ぶ。王羲之や顔真卿といった中国の大書家についても知られている。昨年、東京国立博物館で行われた顔真卿の特別展には多くの日本人が足を運び、当時の天皇皇后両陛下も作品に感嘆されていた。

日本では漢詩教育も重視されており、大学入試では常に漢詩や漢文が出題される。ちなみに、日本で最も親しまれている漢詩は、「国破れて山河在り」で始まる杜甫の五言絶句「春望」とのことである。(翻訳・編集/川尻

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