ロシア政府は18日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、20日から中国人の入国を一時的に禁止すると発表した。19日、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で中国メディア・中国新聞週刊のアカウントが報じた。

ロシアは20日以降、就労、就学、観光などを目的にした中国人の入国を禁止する。19日からは入国申請の受理も一時中止された。ロシア政府は現時点で、国内で確認された感染者は中国国籍の2人のみと公表している。

この対応について、中国のネットユーザーの間では意見が分かれている。一部からは、「何も間違ってない。今起きているのは緊急事態だから」「ウイルスが終息するのを待とう」「ロシアはここまで寄付をしたりしてきちんと中国に手を差し伸べてくれた。今は自国の人々を守るべき時だろう」などと理解を示すコメントが寄せられた。

一方で、「『中国人』の中には、国外に住んでいて、長い間中国に戻っていない人もいるよね？」「どうして一刀両断に入国を禁止する必要がある？世界中の国がロシアをまねすれば、中国の損失は計り知れないものになる」「米国が（過去14日以内に）中国に滞在した人の入国を禁止する措置を決めたときはみんな大騒ぎしたのに、ロシアの『中国人』入国禁止はOK？それってダブルスタンダードでは？」などと否定的な声も見られた。（翻訳・編集/岩谷）