映画「パラサイト」の快挙に沸くソウル市に、撮影地住民は苦情訴え

Record China    2020年2月18日(火) 22時40分

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18日、韓国・朝鮮日報によると、映画「パラサイト 半地下の家族」の撮影地を観光スポットとして売り出そうとするソウル市とソウル観光財団に対し、現地の住民が反発している。写真はソウル。

2020年2月18日、韓国朝鮮日報によると、第92回アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」の撮影地を観光スポットとして売り出そうとするソウル市とソウル観光財団に対し、現地の住民が反発している。

記事によると、ソウル市とソウル観光財団は、「パラサイト」の撮影地となったソウル市マッポ区のアヒョン洞一帯を映画専門家と巡る観光ツアーを計画している。「パラサイト」は半地下の家に住む貧しいキム一家が高台に住むセレブなパク一家に入り込み、寄生していく様子を描いた映画。アヒョン洞は昔ながらの街並みが残る地域で、半地下の家も所々で見られる。映画では、パク家を占領して遊んでいたキム一家がパク一家の突然の帰宅に驚き慌てて家を飛び出した後、自宅に帰るため急な坂道や階段を歩くシーンなどが撮影された。

また、マッポ区庁も観光客を呼び込むべく、撮影地に記念撮影ゾーンと、近くのトイレや飲食店の情報を知らせるための看板を設置する計画を発表した。

しかしこれに対し、住民からは「自治体と公共機関が私たちに貧民層との烙印を押している」という反発の声が上がっているという。ある住民は「観光客から『ここは本当に人の住むところなのか』とまで言われた」とし、「世界的な観光地にすると言うが、世界中の人たちに私たちの貧しさを見せるということか」と指摘した。別の住民は「観光客に写真を撮られるのは気分が悪い」と話したという。

一方、ソウル観光財団関係者は「映画で貧しい街として描かれたのは階級の葛藤を表現するための設定に過ぎない。観光客にはただ映画の撮影地だと紹介する」と説明しているという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「呆れた。ソウル市は一体何を考えているのか」「利益の前では他人の人権なんて簡単に無視されてしまうんだね」「観光客は一度見学して、楽しんで帰るだけかもしれないけど、住民にとっては生活であり現実だ」「映画の栄光に寄生する人たち。パラサイトの現実をありありと見せてくれている」など、観光スポット化に対する否定的な声が多く上がっている。(翻訳・編集/堂本

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