AIによるコミュニティーの新型肺炎調査、効率は人の数百倍―中国

人民網日本語版    2020年2月20日(木) 8時50分

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「体温が37.3度を上回っていますか」福建省尤渓県の住民がこのような電話を受けている。街道の職員ではなく、同県政府が雲知声と提携し、各コミュニティでリリースしたスマート防疫ロボットだ。写真は武漢。

「他省から戻られたそうですが、情報確認に1分のお時間をいただきます」

「体温が現在37.3度を上回っていますか。せき、息詰まり、脱力感など風邪の症状はありますか」

福建省三明市尤渓県の複数のコミュニティー・街道の住民が近日、このような電話を受けている。これは街道の職員ではなく、同県政府が雲知声と提携し、各コミュニティーでリリースした「スマート防疫ロボット」だ。

新型コロナウイルス肺炎対策が現在、重要段階を迎えている。末端の街道・コミュニティーの調査・モニタリングは、感染対策の重要な一環だ。福建省で面積が2番目の同県はUターン者と外来者の居住地が分散しており、情況が複雑だ。そのため人工追跡や流動調査などの任務が複雑で危険だ。

同ロボットは使用開始後、武漢市から戻った、または武漢市を経由し戻った複数の人に対して、自動的にマンツーマンの電話をかける。通話を繰り返し、関係者から提供された感染情況に関する情報などを自動的に収集する。「発熱」「せき」「湖北省に行った」などと述べた住民のマーキングを行い、自動的に調査図入りの報告書を生成し、調査効率は人の数百倍にのぼる。

同県政府の関係責任者は「ロボットからの報告があれば、防疫職員は対策措置を徹底した上で、システムにマーキングされた重点警戒対象の訪問を行う。調査の負担を軽減し、交差感染リスクを効果的に回避することができる。県の防疫活動チームにより正確な感染情況データを提供する」と話した。

同ロボットは現在120回線に同時に接続し、平均通話時間は2分半(コール中、リダイヤル、回線の異常などを含む)となっている。1日10時間通話し、電話回数は最多5万7600回にのぼる。電話がつながる確率は最高97.3%以上。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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