新型コロナで東南アジアに打撃「もう10日も中国人観光客を見ていない」―仏メディア

Record China    2020年2月20日(木) 9時20分

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18日、中国紙・環球時報によると、AFP通信はこのほど、「東南アジアは、致命的な新型コロナウイルスの発生以来、中国人観光客の減少により数十億ドルの損失に直面している」と報じた。写真はルアンパバーン。

2020年2月18日、中国紙・環球時報によると、AFP通信はこのほど配信した記事で、「東南アジアは、致命的な新型コロナウイルスの発生以来、中国人観光客の減少により数十億ドルの損失に直面している」とし、次のように伝えている。

ラオス北部のルアンパバーンからタイのパタヤ、ベトナムのホイアン、カンボジアのシアヌークビルのカジノ街に至るまで、中国が国民の海外旅行を事実上禁止したことを受け、これらの街の観光収入は急減している。

ラオスのルアンパバーンにある屋台でフルーツシェークを売っているOng Tauさんは、「雲南省からの道路が閉鎖されて以来、この10日間、中国人観光客を1人も見ていない」と話す。

世界最大の旅行者群である中国人が、世界的な衛生危機の中、外出を控えるようになるにつれ、ASEAN諸国のツアーガイドやショッピングモールの従業員、レストランのスタッフは皆、焦がれるような思いを感じている。

ルアンパバーンのツアーガイド、Teeさんの友人は、4つまたは5つの大きなツアーグループを失ったという。

タイの人々は、この急減をより痛切に感じている。観光当局によると、月に100万人近かった中国からの訪問者数は、2月に入ってから90%急減した。パタヤにある象園のオーナー、Nantakorn Phatnamrobさんは、新型コロナウイルス感染症の発生以来6万5000米ドル(約713万円)を失い、銀行からの借り入れを迫られている。

ワニやトラなどとの触れ合いパークも不入りで、オーナーは動物たちに自腹を切って餌をやるしかないという。旅行客が集中する時期に起きた感染症の流行は欧米の観光客をも恐れさせている。タイは今年、観光客が500万人減少し、観光収入の損失は2500億バーツ(約8780億円)に上ると推計している。それは、観光業界で働く膨大な数のタイ人にとって悪いニュースとなるだろう。パタヤでアクセサリーを販売するMa Myaさんは、タイ北部にある自宅にすぐに帰らなければならないかもしれないと話している。

メコン川流域の国々は、観光客の季節的な大量流入に依存しているため、旅行を希望する中国人を阻止しないことを切望している。中国の堅実な同盟国であるカンボジアは、自国への感染症リスクを繰り返し軽視してきたが、それでも観光業界は打撃を受けている。(翻訳・編集/柳川)

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