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自動車業界の「アップル」になるのはどこか?―中国メディア

Record China    2013年10月23日(水) 21時59分

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22日、スティーブ・ジョブズの死去から2年になるが、「土豪金」と呼ばれるiPhone 5Sは依然中国市場でよく売れている。iPhone誕生当初、今日のような人気を想像する人は多くなかった。資料写真。

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2013年10月22日、スティーブ・ジョブズの死去から2年になるが、「土豪金」と呼ばれるiPhone 5Sは依然中国市場でよく売れている。iPhone誕生当初、今日のような人気を想像する人は多くなかった。シンプルなデザインと優れたマンマシンインタフェースがジョブズの「アップル・ドリーム」を後押ししたことに疑いはない。ジョブズとアップルは1つの業界を徹底的に変えると同時に、新たな夢想家を次々に触発した。現在人々は誰が次の「アップル」になるのか、中国は「アップル」を創造できるのか、中国自動車業界ではどうなのかを好んで議論し、分析している。新京報が伝えた。

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過去100年余りの自動車の発展は、常に走行性能の向上であったようだ。一方、「知能」の開発はおろそかにされ続けてきた。だが今や科学技術の発展、特に電子化と情報化の進歩に伴い、自動車もより「スマート」化し始めた。「デジタルマニア」と「テクノロジーマニア」の消費者に迎合して、「車載テレマティクス」が機運に乗じて生まれた。かつて「道具」に過ぎなかった携帯電話のように、現在「交通手段」と呼ばれる自動車も消費者に迎合するのか、それとも消費者を誘導するのか現時点では予測困難だ。だが自動車業界の「夢想家」達は、この道に沿って行けば、遠からず「アップル」が誕生するかもしれないと確信している。

情報化時代の車載テレマティクス技術は、新エネルギー車に続き、多国籍自動車企業と対等に競争し、さらには一歩リードする良いチャンスを中国自動車業界に与える。「情報消費を促進し、内需の伸びを牽引」との政府の産業政策が模索者に道を指し示した。2015年までに4000万に達するユーザーと1000億元(1兆6000億円)を超える生産額も自動車企業にとってあらがいようのない魅力だ。上海汽車集団執行副総裁、乗用車公司総経理(社長)の陳(チェン)氏は以前、新興市場は産業変革の最大の推進者、受益者となり、変革を最終的に発生させる決定的パワーにもなると指摘した。だがこの変革は暴風雨式の急激な大再編ではなく、自動車産業内部の変革と外部環境の圧力の双方を駆動力とする漸進式な変化だ。

実は車載テレマティクス分野の変化はとうに始まっている。1997年にGMがオンスターを発表、続いてベンツがテレエイドを発表して以降、車載テレマティクス技術の変革が静かに始まった。中国自動車業界の車載テレマティクス時代は4年前の北京モーターショーで、上海汽車集団の胡茂元(ホー・マオユエン)董事長(会長)と中国聯通の常小兵(チャン・シャオビン)董事長が握手した時に始まった。基幹産業と振興ハイテク産業の提携はすでに実を結び、上海汽車のinkaNetシステムが1.0から3.0にまでアップグレードしただけでなく、吉利、奔騰、華晨、比亜迪も自社製品を次々に発表した。機能も当初の車載移動通信からinkaNet3.0の渋滞区間回避、音声操作などの機能にまで発展した。これによって栄威350は競争の激しい8万-12万元(130万円-190万円)A級車市場で頭角を現わし、月間販売台数1万台を突破した。

手本の影響は尽きぬものだ。上海汽車などの夢想家はアップルiOS7.0より素早い操作インタフェース、より大胆なビデオインタフェースを実現しようとしている。これを余りに急進的、冒険的と考える人もいるが、創造者は常に冒険家であり、先導者であるものだ。次の「アップル」になるため、上海汽車はさらに大股でしっかりと歩き続けるべきだ。北京市のような道路渋滞の深刻な大・中型都市では、今見ると常軌を逸した設計が、次の時代の趨勢なのかも知れないのだから。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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