中央全面深化改革委員会第12回会議がこのほど開かれました。習近平総書記は、「悪質な病原体から人体や生物体を守るバイオセーフティを国家の安全保障システムに取り入れ、できるだけ早く生物安全（バイオセーフティ）法を発表すべきだ」と強調しました。これは中国の生物安全法の立法が加速することにつながると見られています。

　中国はこれまでにバイオセーフティ分野の法律十数本を制定しましたが、基礎的で総合的な法律は不足しています。中国政治・法律大学環境資源法研究所の于文軒所長は、「バイオセーフティの重要性にしても、法律体系の健全化にしても、バイオセーフティの管理に十分な法律面の保障を与えるため、この法律の制定はとても必要となっている」と述べました。

　目下、新型コロナウイルス肺炎の感染を背景にして、生物安全法が新たな突発的な伝染病を予防・抑制することが期待されています。情報によりますと、草案には監督・観測の予備警戒体系、情報共有体系、応急体系が設けられ、法律の観点から各側の関係を協調し、突発的な公共衛生事件への対応を目指すということです。（提供/CRI）