新型肺炎の拡大阻止で日中関係が好転

日本華僑報    2020年2月17日(月) 16時0分

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年が改まって以来、中国では新型コロナウィルスによる肺炎が猛威を振るっている。

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「山川異域、風月同天」(住む場所は異なろうとも、風月の営みは同じ空の下でつながっている)。年が改まって以来、中国では新型コロナウィルスによる肺炎が猛威を振るっている。その中で、千年前に艱難辛苦を乗り越えて鑑真和尚を日本に渡らせたこの一句は長く人口に膾炙している。長年中日友好を進めてきた鳩山由紀夫元首相は揮毫の際にこの句をしたため、さらに名前の「由」を「友」と書き換えて署名している。(『人民日報海外版日本月刊』編集長・蒋豊)

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鳩山元首相のこの一字の書き換えは、かつて周恩来総理が両国の交流史を論じた際、「友好は2000年、対立は50年」と語ったことを思い起こさせた。つまり、漢の武帝が紀元58年に日本に金印を賜った時から数えれば、中日両国はすでに2000年の交流の歴史を刻んでいることになる。連綿と続く長い歴史の中で、不幸な戦争の時期はわずか50年にすぎない。友好が中日交流史の主流であり、頂上を流れる主旋律なのである。


ここまで書いて、以前取材した村山富市元首相のことも思い出された。数年前、村山氏は自転車に乗って町で買い物をしていたが、現在ではほとんど車いすで出かけるようになっている。96歳となった村山氏は首相在任中、自ら日本の中国侵略戦争について詫びた。首相退任後は長きにわたって日中友好協会会長を務め、中日友好促進のために尽力した。現在、村山氏は大分の自宅で中国のネット動画のカメラに向かって、お国なまりで「頑張れ武漢!頑張れ武漢!」と話しかけている。

細川護煕元首相は10年前に訪れた武漢と長江を思い起こして、中国メディアに対し「武漢や中国の多くの地方で多くの皆さんが新型肺炎に苦しんでいます。私は皆さんの生活が一日も早く落ち着き、元に戻ることを心から祈っています」と語った。


中国に対する応援は、日本の引退した政治家たちだけにとどまらない。1月23日、武漢が封鎖され中国は緊急事態となった。日本の国会で安倍首相は「万全の対策をとり、国内の検疫体制を強化し、新型肺炎の感染拡大を防止し、同時に全力で中国の肺炎との戦いに協力する」と述べた。


2月10日、自民党二階俊博幹事長は記者に対し、中国の新型肺炎拡大防止を応援するため、自民党は「支援金」を出すと発表した。この「支援金」は自民党所属の国会議員の3月分の歳費から5000円を集めるというもので、二階氏は「お隣に何かあった場合に支援するのは当然のこと」と述べた。この81歳の自民党幹事長は2月7日、連立与党の公明党の斉藤鉄夫幹事長とともに中国大使館を訪れ、「まさかの時の友は真の友という。日本は国を挙げて、全力で中国にあらゆる支援を行い、中国とともに肺炎の感染と戦う」と表明した。

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