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なぜ?アフリカのバッタ大量発生に中国のネットユーザーが強い危機感

配信日時:2020年2月17日(月) 21時10分
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アフリカ東部におけるサバクトビバッタの大量発生について、16日に中国メディア・界面新聞が今後の被害状況の予想を伝えると、ネット上では中国への影響を危惧するコメントが数多く寄せられた。写真はバッタ。

今年に入り、アフリカ東部の国々でサバクトビバッタが過去最大級の規模で発生し、作物を食い荒らすことによる深刻な食糧不足が懸念されている。国連食糧農業機関(FAO)が予測した今後の被害状況を16日に中国メディア・界面新聞が伝えると、中国のネットユーザーからは中国への影響を危惧する声が数多く上がった。

界面新聞は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上で、FAOの発表を基に「蝗害(こうがい、バッタ類の大量発生による災害)はアフリカ東部で拡大し続けている。バッタは紅海を超えてイランやパキスタン、インドといった南西アジアの国々にも移動しているほか、現時点においてケニア、エチオピア、ソマリアでは、総数が3600億匹に達している。このまま放置すれば、その数は6月までにさらに500倍になる可能性がある」と伝えた。

この報道を受け、中国のネットユーザーからは「最近起きた新型コロナウイルスの流行や豪州の火災、バッタの大量発生について考えると、人類に対する自然からの報復のように思える」といった感想のほか、「もしもバッタのような破壊力の強い昆虫が新疆ウイグル自治区や雲南省から中国に入ってくることがあれば、想像したくもないような結果になるだろう。中国はよく対策を打つか、もしくはパキスタンやインドを支援するなどして国外でバッタを駆除すべきだ」といった意見が寄せられた。

なお、今回の蝗害の中国への影響について、中国の昆虫学者の康楽(カン・ラー)氏は中国の科学雑誌で、「中国はサバクトビバッタの分布地域ではないため、中国に深刻な脅威をもたらすことはない」「(中国では海や河川、湖が蝗害の中心地となってきたが、)1950~60年代にかけて、共産党と国の指導の下で黄河や准河の整備が行われ、蝗害の起こりうる地域の面積は大幅に縮小された」などと説明している。

しかし、ネットユーザーからは、「専門家は中国には影響が及ばないと言っているけれど、それでもしっかり対策はしないと」「この事態はきちんと重視すべき。新型コロナウイルスの感染拡大当初のようになってはいけないからね」「専門家はもう『安心してください』『被害は出ません』なんて軽率なことは言わないでくれ」といった慎重な意見が数相次いだ。これは、現在中国で爆発的に感染が拡大している新型コロナウイルスについて、初期段階では「ヒトからヒトへの感染を明確に示す証拠はない」といった事実と異なる見解が示されていたことを踏まえたものと見られる。

このほか、今回の蝗害について、一部から「バッタを食べて解決しよう」といった声が上がっていることについても、「野生動物の肉を食べた人が原因で新型コロナウイルスが発生したのに、この期に及んでまだバッタを食べようなどと言う人がいるなんて」「野生動物の肉を食べた人たちに、バッタも食べて片付けてもらおう」などと新型コロナウイルスに関連した批判的な意見が寄せられた。(翻訳・編集/岩谷)

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