建設・解体廃棄物の放置が問題に=「日本では95%がリサイクル、中国は5%」―中国

Record China    2013年10月24日(木) 23時57分

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22日、中国で都市化にともない、年間数億トンもの建設・解体廃棄物が各大都市の周辺地域に放置されている。廃棄物のリサイクル率は5%にも満たないという。写真は安徽省淮北市の建設現場。

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2013年10月22日、参考消息(電子版)によると、都市化にともない古い建築物を取り壊したり、あるいは強制的に住民を立ち退かせたりしている中で、年間数億トンもの建設廃棄物や解体廃棄物が大都市の周辺地域に放置されている。

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中国ではプラスチックや金属、古紙などのごみは回収されているが、建物の建設・解体の廃棄物は見過ごされたままになっている。香港大学の呂偉生(ルー・ウェイション)准教授は「廃棄物に含まれるごくわずかな金属はリサイクルされるが、残りは処理するシステムが整っていないこともあり、放置されるままになっている」と話す。

呂准教授の調べによれば、欧米では建築物の寿命は75年以上だが、中国の建築物の寿命は30年程度と短く、建物の建設・解体に関連する廃棄物の問題は年々悪化している。2011年に中国で発生した建設・解体廃棄物は20億トンにのぼるとみられる。日本ではそうした廃棄物の95%がリサイクルされている一方、中国ではその率は5%にも満たないという。

そうした中、中国では廃棄物のリサイクルを促進する動きが現れている。北京新奥混凝土(コンクリート)有限公司(会社)は貴州省貴陽市と甘粛省蘭州市の工場でコンクリートの製造に粉砕した廃棄物を利用している。「このような活動は派手ではないが、重要な意義を持つ」と同社責任者は話す。

しかし、耐久性や品質への不安が根強く、住宅や公共建築物への再利用が躊躇(ちゅうちょ)されやすい。同社責任者は「中国では再利用が可能な廃棄物が、“ただのごみ”扱いされている。われわれは意識を変える必要がある」と語っている。(翻訳・編集/岡田)

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