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暴力描写が目立つ中国アニメ、模範とすべきは「一休さん」―中国メディア

配信日時:2013年10月23日(水) 14時33分
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21日、中国で大人気の国産テレビアニメ「喜羊羊と灰太狼」や「熊出没」は最近「低俗で、暴力的」という批判を多く受け、目下路線改革を余儀なくされ修正が行われている。写真は「喜羊羊と灰太狼」。
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2013年10月21日、中国で大人気の国産テレビアニメ「喜羊羊(シーヤンヤン)と灰太狼(ホイタイラン)」や「熊出没」は最近「低俗で、暴力的」という批判を多く受け、目下路線改革を余儀なくされ修正が行われている。国家広播電影電視総局は年内に国産アニメの内容に関する基準を設け、暴力や低俗化、危険なストーリー、下品な言葉遣いなどに対し厳格な規制を行う。改編された「喜羊羊と灰太狼」や「熊出没」がどのような新しい姿を見せるのかまだわからないが、汚い言葉を削ることは容易でも、喧嘩や殺し合いをしたり、どちらかが死んだり、生き残ったりといったストーリーを変えることは非常に難しい。解放日報が伝えた。

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子供のためにテレビをつけて、少年児童向けチャンネルを5、6個変えてみると、そのうちの半数のチャンネルは「喜羊羊と灰太狼」か「熊出没」のどちらかを放送していることに気付き驚く。オリジナルアニメがこれほど高いテレビチャンネルの占有率を誇っていることに敬服する一方、それ以上に子供教育が陥っている苦境を思うと手に汗を握るような焦りを感じずにはいられない。「少年児童」や「アニメ」というタイトルがついているテレビチャンネルに教育的意義が大して含まれていないだけでなく、さらに子供を誤った方向に導く可能性があるアニメが氾濫しているのだ。子供たちはその中から一体何を学べるというのだろうか?

こういったアニメに共通する構造は「二元論対立」だ。つまり「羊と狼の戦い」や「人と熊の戦い」である。実際、「トムとジェリー」などの外国テレビアニメも「争いあう二者対立」の構造を取り入れているが、テレビアニメのレイティングシステムによって、「トムとジェリー」は国外で放送される際には最低年齢制限が設けられており、6歳以下には適さないと提示されている。また、同テレビアニメは基本的にはサイレントであるため、言葉の暴力は存在しない。しかし、「羊と狼の戦い」や「人と熊の戦い」は就学前の幼児や小学生、中学生などの各年代で鑑賞され、言葉や動作の模倣能力に長けている子供たちに影響を及ぼしている。

「良い人と悪い人が互いに罵りあい、殴りあう」。このような簡略化された物語と構造はある意味「知力不足を、暴力で補っている」ものであり、少年児童やアニメチャンネルの模範的アニメにすべきではない。また、力ずくで物を手に入れることを描いたシーンが多すぎる上に、アニメのほぼ大半の時間がその描写に当てられている。明らかなのは、アニメの種類は決してこれだけではないし、優秀なアニメは科学の普及や思考の訓練をもたらす上、情操教育といった側面もあるということだ。例えば、海外では、「一休さん」や、国内では「大耳朶図図」(大きな耳の図図)などのアニメが挙げられる。ただ残念なのは、「喜羊羊と灰太狼」や「熊出没」など、「アニメの中の戦争物」に比べると、こういった知力向上に有益なタイプのアニメが少なすぎることだ。

ここから見て、暴力アニメに対して手を加え、削除・再編集することは確かに必要かつ重要なことではあるが、それよりも増して重要なのは少年児童、アニメチャンネルの放送内容を調整することだ。児童教育の視点からスタートし、科学的に各種アニメの論理的な比重を把握して、少年児童やアニメチャンネルの放送基準を作るべきだ。また、同時にアニメ製作会社を奨励・激励してより多くの非暴力的なアニメを放送し、子供たちのIQ(知能指数)やEQ(情動指数)、AQ(アートクオリティ)を高めるべきだ。羊と狼、人と熊の戦いといった「戦争」はすでに余りにも頻繁に描かれすぎており、少しでも早く「軍備縮小し、撤退する」べきである。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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