なぜ日本には老舗企業が多いのか―英メディア

Record China    2020年2月23日(日) 5時0分

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13日、中国メディアの上観新聞は、日本に老舗企業が多い理由を分析する英BBCの記事を紹介した。写真は日本。

2020年2月13日、中国メディアの上観新聞は、日本に老舗企業が多い理由を分析する英BBCの記事を紹介した。

記事は、研究機構のデータによると、19年の時点で日本には創業100年以上の老舗企業が3万3000社以上あると紹介。また、08年の時点で世界41カ国にある586社の創業200年以上の企業のうち、56%が日本にあったとも紹介し、日本企業の「長生き」の秘訣(ひけつ)について分析した。

その一つを「伝統を重んじること」だとした。記事は、日本の専門家が、「日本企業は持続的な発展を強調している。最大の利益を素早く得ることを追求してはいない。これが多くの企業が長生きする主な理由だ」と分析していると紹介。記事は、「いかにして会社を後の世代に残すかがより重要な事だ」との指摘も伝え、実際、日本の老舗企業の多くが中小の家族企業で、旅館や飲食店などに注力し、子孫が家族企業を継承していると論じた。

さらに、英ウォーリック大学ビジネススクールの助教が、「日本社会は、伝統と先人を尊重する傾向があり、しかも日本は島国で他国との関りが比較的少ないこと」も大きな理由だと述べていると伝えた。

このほか、「コア・コンピタンス」も大きな要因だと記事は分析。例えば、1985年にゲームで多くの家庭の娯楽形式を変えたことで有名な任天堂は科学技術企業と見なされてはいるものの、1889年に創業、ただ当時は花札とトランプを製造する小さな工場に過ぎなかったと記事は紹介。前述の専門家によると任天堂は「コア・コンピタンス」の原則を堅持する企業の典型で、技術と環境が目まぐるしく変化する時代において、「コア・コンピタンス」こそ、企業が生き残るための道だという。そして任天堂の「コア・コンピタンス」は、「いかにして楽しいものを作るか」だと紹介した。

さらに京都においては、企業が長生きする秘訣は「質の高いサービス」にあると記事は分析。伝統的な旅館では顧客に対し家族であるかのように接客することがその顕著な例だと論じた。前述の専門家は、「日本企業が高いレベルのサービスを追求することは、持続的発展を重視していることから来ている」と分析。「これらの企業が優先的に考慮するのは、家族企業への献身、連続性、品質、社会、伝統である」と語った。(翻訳・編集/山中)

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