2013年10月17日、カナダ紙グローバルポストは記事「中国：愛人の報復」を掲載した。以下はその概要。

【その他の写真】

中国では、腐敗官僚や公務員が愛人のひとりやふたり囲っていることなど今や珍しいニュースではない。実際、彼らの囲っている愛人はかなりの数にのぼっており、北京の不動産価格をつりあげているのは彼女たちではないかという声もあるほどだ。中国人民大学が13年に行った調査によると、処罰対象となった腐敗官僚・公務員のうち、95％が愛人を持ち、そのうち6割が長期安定的関係であったという。

中国では昨年以来、かつての愛人女性らによって不正行為を告発されたり、性的スキャンダルを暴露される事件が相次いでいる。今年6月にはテレビ局の女性アナウンサーと長年にわたって愛人関係にあった共産党高官が、女性と裸で抱き合っている動画をネットに投稿されたことで辞任に追い込まれた。別れ話を切り出された女性本人が動画を暴露したのだという。さらに元愛人によって不正蓄財や学歴詐称を暴露された高級官僚もいる。

もちろん、習近平（シー・ジンピン）政権が掲げている「反腐敗」は女性問題に限ることではない。だが、仮に反腐敗の罪状を明らかにしようとすれば、元愛人たちの証言が有力な手掛かりとなることは間違いなさそうだ。（翻訳・編集/YM）