【CRI時評】「社区」こそが中国の感染症予防・抑制の砦である

CRI online    2020年2月13日(木) 1時30分

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習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席は10日、北京市内で新型コロナウイルスによる肺炎の予防・抑制活動を視察・指導した際に、「社区(コミュニティ/中国の最も基礎的な地域社会の名称)」こそが連携して感染症を予防・抑制するための第一線であり、外部からの感染を防ぎ、内部での拡散を...

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 習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席は10日、北京市内で新型コロナウイルスによる肺炎の予防・抑制活動を視察・指導した際に、「社区(コミュニティ/中国の最も基礎的な地域社会の名称)」こそが連携して感染症を予防・抑制するための第一線であり、外部からの感染を防ぎ、内部での拡散を防止するための、最も有効な防衛ラインだ」と強調した。習総書記はさらに、全国において、「社区」が感染症の予防・抑制に果たせる防御の機能を十分に生かし、予防・抑制の力を「社区」にまで行きわたらせ、すべての「社区」を予防・抑制活動での頑強な堡塁にせねばならないと強調した。

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 湖北省武漢市は現在、いままでにない力の入れ方で、「社区」の一斉調査を日課として実施している。具体的には、当局の幹部と一般職員3万人以上を「社区」に派遣し、各世帯や各住人に至るまでを対象とする予防・抑制活動を最大限に実施している。北京市でも、政府機関や国有企業・関連事業体の幹部5万人以上が「社区(村)」に派遣され、24時間体制で駐在し、社区の感染予防・抑制作業チームの一員として仕事にあたっている。2月11日午前0時からの24時間内に湖北省を除く全国で新たに増えた感染確認例は377例で、8日連続で減少した。湖北省武漢市での新たな感染疑い例は2月5日の2071例をピークに、増減しつつも2月10日には961例にまで減少した。同現象の背景で、「社区」での予防・抑制活動を強化したことが重要な役割を果たしていることは疑いがない。

 「『社区』は行政の末端組織の土台であり、土台がしっかりしてこそ、国家は安定するものである」。中国共産党第19回全国代表大会における報告は、「社区」のガバナンス体系の建設を強め、社会ガバナンスの重心を行政の末端組織に落とし込み、政府によるガバナンスと、社会による調節や住民自治との良好な相互作用を実現する方針を打ち出した。中国の最高指導者はこのところ、地方視察の場合は必ず行政の末端組織にまで足を運び、現地の「社区」の運営に対して指示出すようにしているのもその一例と言える。

 今回の感染症は、中国の「社区」スタッフの実力とレベルを問う「試験」であり、中国における「社区」ガバナンス体系構築の強化にとっての契機でもある。中国各地の「社区」は、中央政府の政策決定を着実かつ綿密に実施し、大衆の力を頼りにし、大衆を動員してこそ、感染症の予防・抑制活動の砦を絶えず強化することができる。また、「社区」もそのことにより、外部からの感染を防ぎ、内部での拡散を防止する真に有効な防衛ラインとなって、中国が感染症の予防・抑制という戦いでいち早く勝利を収めるために時間を稼ぐことができ、必要な条件を創造することになる。(CRI論説員)

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