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韓国映画「パラサイト」が日本で共感される理由、日本では作れない理由―中国専門家

配信日時:2020年4月5日(日) 12時0分
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韓国映画「パラサイト 半地下の家族」について、中国メディアの新浪財経は31日、「『パラサイト』の『半地下生活』が日本人に深く共感される」と題したコラムを掲載した。写真は「パラサイト」のポスター。

日本で3カ月以上ものロングラン上映が行われている、ポン・ジュノ監督の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」について、中国メディアの新浪財経は31日、「『パラサイト』の『半地下生活』が日本人に深く共感される」と題したコラムを掲載した。著者は日本企業(中国)研究院執行院長の陳言(チェン・イエン)氏。

陳氏はまず、「同作の日本語版タイトルでは『半地下』がより強調されており、この言葉こそが地上の成功者と地下で暮らす負け組との違いを生んだ」と指摘。「現代の日本や韓国の社会は複雑化しており、堂々と暮らす上流階層もいれば、中流階層もおり、さらに誰でも見える半地下で暮らす貧困層もいる。また、誰からも見えない完全な地下でその日暮らしをしている人もいる」と述べた。

そして、「共生は社会が貧しい時代の特徴」とした上で、豊かになった日本では50歳の人が80歳の親のすねをかじるという「寄生」が問題視されていると説明。「日本での寄生は主に子どもが親に依存することで、家庭内に限られている。寄生している人が外部で挑戦をすることはほぼなく、現在の生活を変える意志を失っており、社会に向けて行動することはいっそうないのが特徴だ」とした。

一方で「パラサイト」では、半地下で暮らす貧しい一家が身分を偽って裕福な一家に「寄生」する様子が描かれていると指摘。「パク社長(裕福な一家の父)はITエリートだが、あまりにも単純。娘は勉強する気がなく、息子は落ち着きがない。作中でこうしたことは嘲笑や批判を受けなかった。なぜなら、そのような家族しか影や日なたで寄生先を提供することができないからだ」とした。

その上で、「日本社会は依然として『一億総中流』という空想を抱きながらも、日々差し迫る少子高齢化や年金制度の手詰まり、男女不平等などの多くの社会問題を抱えている。しかし日本は、革新を拒み、保守路線を歩み続けている。そのため『パラサイト』を見て、内心で共鳴するのだ」と分析。「日本は是枝裕和監督の『万引き家族』のように、仮想の家族によって共生を表現できても、社会の現状を暴く『パラサイト』のような(家庭外部への「寄生」を描いた)作品は作れない」と述べた。

この他、陳氏は「パラサイト」で描かれた社会環境は、学歴社会であることやIT長者の資産の増加が速いことなど、今日の日本社会と重なる部分が多いと指摘。「高度な重なりが『パラサイト』に対する日本の観客の深い共感を呼ぶ」とした。

最後に、「パラサイト」は韓国映画らしい現実の誇張とハリウッド映画のような躍動感を備えつつ、貧しい一家の宿命を描いていると説明。「こうした要素が日本で流行している韓流文化を新しい段階へと引き上げた。是枝監督の『万引き家族』や『誰も知らない』とはスタイルが違う。『パラサイト』は日本の人々に全く新しい韓国映画の世界を見せ、深い共感を呼んだ」とした。(翻訳・編集/毛利)

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