古代の壁画をけばけばしい原色で塗り替える、無残すぎる文化財“修復”―遼寧省朝陽市

Record China    2013年10月19日(土) 16時46分

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17日、遼瀋晩報は記事「人々を激怒させた改修、朝陽市古刹の清代壁画の無残な“修復”」を掲載した。約300年前の壁画をけばけばしい原色で塗りたくるという暴挙が発覚した。写真は問題の壁画、修復前後の比較。

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2013年10月17日、遼瀋晩報は記事「人々を激怒させた改修、朝陽市古刹の清代壁画の無残な“修復”」を掲載した。

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遼寧省朝陽市の雲接寺は慎重雍正13年(1734年)建立の古刹だ。あるネットユーザーのブログエントリーによって、寺に残されていた壁画の無残な“修復”ぶりが明らかとなった。

一度失われた文化財を再び作り出すことはできない。その修復は慎重の上にも慎重を期す必要がある。だが雲接寺の修復は慎重さがかけらも存在しないどころか、「修復」という言葉に泥を塗るようなレベルだった。

改修された寺はまるで新築のよう、安っぽいペンキがぺったりと塗られている。壁画もけばけばしい色彩で描き替えられ、輪郭の線もかつての繊細さは失われ、シンプルなラインになっている。

この事態を告発したネットユーザーは「私は芸術を解しませんが、かつての壁画には飾り気のない美がありました。今の原色の壁画には我慢がなりません」と嘆いている。ネットには「許しがたい。貴重品をむちゃくちゃにした。修復ではなく書き直しだ」「これはもともとの絵の上に塗り直したのだろか。そのような破壊があったとするならばとても許せない」などの書き込みが寄せられている。(翻訳・編集/KT)

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