増加する「成金」、中国社会映し出す鏡―米メディア

Record China    2013年10月20日(日) 9時40分

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15日、米誌は「中国のビバリーヒルズ族をご覧あれ」と題する記事を掲載。中国のミニブログで5600万回も転載されるほど注目されている。写真は純金製のバラ。

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2013年10月17日、環球時報によると、米誌フォーリン・ポリシー(電子版)は15日、「中国のビバリーヒルズ族をご覧あれ」と題する記事を掲載した。記事は中国のミニブログで5600万回も転載されるほど注目されている。

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彼らは誰もが友人になりたがるが、誰からも好かれない。湯水のごとく金を使い、どこにでもいるのにその姿を追うのは難しく、メディアを避けている。そのぜいたくぶりは世界の高級品市場を支える柱にまでなっているが、品のなさから軽蔑され、あざけられ、非難されることもある。彼らは「土豪」と呼ばれている。「土」はがさつ、「豪」は華美を意味し、本来は地主や地方のボスを指したが、近年は突然裕福になった「成金」を指すのに使われ、米国のビバリーヒルズに住む人々をもじって「中国のビバリーヒルズ族」とも呼ばれている。

中国では中産階級が急激に増え、すでに3億人に達しているが、現在の生活スタイルが定着するとともに、財力を誇示することに対して軽蔑するようになっている。多くの中国人が自分は「土豪」の反面―常識があり、流行も把握し、派手な消費を嫌っている―と考えている。

9月に発売された米アップル社のiPhone5Sのゴールドモデルは、当初多くの人がアップルもずいぶん悪趣味になったものだと思ったが、これが中国で人気となり、「土豪ゴールド」と通称され、国営メディアでもトップニュースとして報じられた。

9月22日には山東省青島市にハリウッドスターが集まり、中国一の富豪が建設する「中国版ハリウッド」の着工式が行われた。多くのスターが集まる中、現地の老人が伝統劇を演じるなど、中国のネット上では「土豪の盛宴」などとやゆされた。また、10月初旬には安徽省のある女性が「最も有名な土豪」として選ばれた。この女性は娘婿に400万元(約6400万円)もする高級車を結婚祝いに与えたという。ネット上では嘲笑と嫉妬が入り交じっている。

嘲笑と嫉妬、野暮と華美、中国の中産階級には一貫性がとれておらず様々な矛盾の根源となっている。「土豪」は嫌われているが、彼らとコネを持つ(最も良いのは嫁入りすることだが)ことは羨望を集める近道となっている。(翻訳・編集/岡田)

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