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15日、英誌・第四紀科学評論に発表された最新研究は、中国北方の砂漠の砂やほこりが黄河と深い関係にあることを明らかにした。資料写真。
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2013年10月15日、英誌・第四紀科学評論(Quaternary Science Reviews)に発表された最新研究は、中国北方の砂漠の砂やほこりが黄河と深い関係にあることを明らかにした。17日付で参考消息が伝えた。
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黄土は強風で飛んできたちりが積もって形成されており、中国北方は世界で最も黄土が多い地域の一つである。これらの黄土を形成するちりは一体どこからやって来たものなのか、またちりや砂と黄土にはどんな関係が存在するのかについては、これまで多くの人々によって激論が交わされてきた。
英ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校を筆頭とする研究チームは、強風によって運ばれ中国の黄土高原に堆積した微細なちりのサンプルを分析。この研究プロジェクトの一環として、さらに内モンゴルのオルドス砂漠と世界最長の河川の1つである黄河についても分析を行い、堆積したちりや付近の砂漠と河流の間に関係があることを確認した。研究の結果、黄河が大量の堆積物をチベット北部からオルドス砂漠へ運び、さらに黄河が黄土高原を形成する上で大きな貢献材料となったことが明らかとなった。
同校地理学部の研究チーム主任、トム・スティーブンス氏は、「黄河はチベット高原の北東部を流れている。そのため、チベット高原の隆起と黄河流域の変遷が、中国北方の大規模なちりや砂の堆積を形成するのをあたかもコントロールしているかのようだ」と語った。
このちりがいかにして形成され、またいかにしてコントロールされているのかを明らかにすることは非常に重要だ。なぜなら、これは気候変化や海洋生産力に影響するものであり、人類の健康にも影響するものだからだ。これらのちりや黄河とチベット高原との関係は、大地の構造と気候の変化に密接な関係が存在していることを意味する。これは大気のちりが引き起こす世界的気候変化が、チベット高原の隆起やこの地域を流れる主要な河川の変化による影響を受けていることを表している。(翻訳・編集/碧海)
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