韓国、米国のミサイル防衛システムに不参加=中国への配慮が主な要因か―中国メディア

Record China    2013年10月18日(金) 11時38分

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17日、環球時報は、韓国が米国のミサイル防衛(MD)システムに加入しないのは中国への刺激を避けるためであると伝え、韓国を中心とするメディアの報道を紹介した。写真は韓国のMD不参加を伝える中国のニュース番組。

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2013年10月17日、環球時報は、韓国が米国のミサイル防衛(MD)システムに加入しないのは中国への刺激を避けるためであると伝え、韓国を中心とするメディアの報道を紹介した。

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16日、韓国国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官は「米国からMD参加への正式な要請を受けたことはなく、韓国は独自のミサイル防衛システムを構築し、SM-3ミサイル等は導入しない」と述べた。

金長官の発言の後、韓国空軍には失望の雰囲気が漂っているという。韓国はイージス艦3隻を保有しているが、現在運用しているPAC-2ミサイルは北朝鮮からの攻撃を防ぐ「真の拳」には成り得ないからだ。

韓国紙・韓国時報は16日、「強硬派は北朝鮮の核の脅威やミサイル戦力を理由に、米国のMDシステムに加わるよう呼びかけているが、北朝鮮は本当に韓国に向けて大陸間弾道ミサイルを発射し、大量破壊兵器を使用するだろうか。北朝鮮は長距離砲だけでソウルを攻撃することができる。また、ソウルはミサイルが6〜7分で到達してしまう距離にあるため、MDによる阻止は不可能だ」と伝え、米主導のMDシステムへの参加は、韓国にとって最大の貿易相手国であり、外交関係において重要性を増し続ける中国に対する封じ込めにしかならないとしている。韓国のメディア各社も、MDシステムへの参加は中韓関係を悪化させるものだという見方を示している。

ハンギョレ新聞は16日、米国のヘーゲル国防長官が訪韓した際に、有事作戦統制権の韓国への移管を延期する場合、韓国がMDシステムに参加することが重要になると述べていると伝えた。同紙は、「韓国は主権国家であり、MDシステムへの参加が統制権移管延期の取引材料とされることに戸惑いを覚える。米国の脅迫は絶対に受け入れられない」と伝えた。他紙も「韓国政府が統制権移管の延期と引き換えにMDに参加すれば、主権国家として恥ずべき事態だ」と報じている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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