世界最大・最新鋭の空港を擁する中国、サービス悪くフライトの遅延も常態化―華字メディア

Record China    2013年10月18日(金) 8時31分

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16日、華字メディア・明鏡新聞は中国の航空業界について、世界最大で最も近代化された国際空港を擁しているものの、フライトの遅れやサービスの悪さなどが突出していると報じた。写真は13年1月、昆明の空港で遅延に抗議する乗客。

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2013年10月16日、華字メディア・明鏡新聞は中国の航空業界について、世界最大で最も近代化された国際空港を擁しているものの、フライトの遅れやサービスの悪さなどが突出していると報じた。

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中国は世界最大で最も近代化された国際空港を擁しているが、フライトの定刻運航率は世界最低である。中国では今年、フライトの度重なる遅れやグランドスタッフの対応の悪さなどに対して激怒する乗客たちを指す「空怒族」という新語さえ誕生した。

米フライト情報サイト・Flight Statsの13年7月のデータによると、世界35カ所の国際空港のうち、定刻運行率が最も低い空港は北京首都国際空港(定刻離陸率18.3%)で、続いて上海虹橋国際空港(同23.5%)だった。一方、定刻運行率が最も高かったのは羽田空港(同95.04%)で、続いて成田空港(同86.38%)だった。定刻運行率の最も低い航空会社10社のうち、中国の航空会社が8社を占める結果となっている。

こうした状況に対し、中国民用航空局空管局運行管理センターは今年7月、北京や広州、上海など中国国内8カ所の空港について、悪天候などを除き、離陸制限を受けない措置を採用すると発表した。

しかし、この措置に対して、外部からは「地上で離陸を待たない代わりに空中で時間調整することになり、より危険だ」「中国の航空領域を管理しているのは人民解放軍空軍であり、実際には空軍が決定権を握っている」などの声が上がり、民用航空局の「定時離陸宣言」はパフォーマンスに過ぎないとの批判が起きた。

航空専門家はフライトの遅れが常態化していることについて、「空軍の厳格な管制が空の渋滞を招いているだけでなく、所得水準の上昇や航空チケットの安さなどによる搭乗需要の倍増などが原因」と分析する。

また、中国各地の空港で頻繁に発生する航空会社と乗客のトラブルについては、「フライト遅延の常態化やグランドスタッフのサービス・対応の悪さ、乗客の態度の悪さなどに起因している」と話している。(翻訳・編集/HA)

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