新型ウイルス対策を強化する上海、 目指すは“二回目の14日間をクリア”すること?!

Record China    2020年2月9日(日) 22時20分

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上海市が企業活動再開日である2月10日(月)を前に、現在の上海市の様子を居住する視点から紹介する。

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上海市が企業活動再開日である2月10日(月)を前に、現在の上海市の様子を居住する視点から紹介する。

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新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、様々な取り組みをしている上海。

ここ数日、合い言葉的に多く聞くのが「第二个14天(二回目の14日間)」だ。ウイルスの潜伏期間は最長14日間とされ、感染リスクの高い「第一関門」となる期間が最初の14日間である1月23日(武漢が封鎖された日)から2月6日。

そして引きつづき「第二関門」とされるのが、2月7日から2月20日の14日間。この14日間が今後の感染度合いを左右するといっても過言ではない重要な期間とされている。

上海市では、来たる第二関門に向けて、気を抜かず、依然として不要不急の外出を自粛するよう呼びかけている。この期間が過ぎて、新たな感染者が出なければ、或いは感染率が低下すれば、感染抑制への大きな一歩となるとの見方だ。

そこで、2月10日から企業活動再開のGOサインは出ているものの、依然として「不要不急の外出自粛」、「在宅勤務」、「オンライン勤務」などを奨励している。また企業にも、できるだけ社員の出勤日を調整し、1度に全員を出勤させるのではなく、複数回に分けて出勤日を設定するなど出勤ラッシュをつくることを避ける指導なども強化している。

地下鉄やショッピングモールでもマスク着用を義務づけるほか、検温も一般的になってきた。これらの対策は全て感染拡大を防止するためのもので、市内は比較的落ち着いて対処しているし、市内が閑散としているものの大きな混乱はない。

「外出自粛」を促しているのも、二次感染者の早期発見のためとあって、外出が禁止されているわけではないが、市民も自主的に外出を避けている。

地下鉄や公共バスをはじめ、街中でも人は少ない。普段のにぎわいからすると想像できないくらい、ひとけのない上海市内。

ひっそりとたたずむ街並みは、市民の感染拡大防止への強い気もちが伝わってくる。

この「外出自粛」が強調されている背景には、上海市の感染拡大を防止するための対応策がある。上海に入ってくる人たちや居住者を主にABCDの各タイプに区別し、主にBタイプの減少や洗い出しを目的とするものだ。

ちなみに、簡単に説明すると、Aは、武漢滞在或いは直接接触がある人。B は公共の場などで、知らずにAタイプと接触している不特定多数の人。 CはAとの濃厚接触者。例えば家族や親戚、友人など。Dは外出自粛して、外に出ていない自宅待機者。A、C、Dは特定しやすいので、感染有無のチェックや管理が容易になる。

ところで、上海といっても、地区や社区(コミュニティ)によってそれぞれ対応が違う。居住者以外の立ち入りを禁止しているところもあれば、毎回外出時に検温するなどさまざま。さらに、多くの社区では、デリバリーや宅配などは一括して正門で受取り、居住エリアへの立ち入りを禁止している。

少々の不便さがあっても、早期終息を願って、みんなでこの難局を乗り切ろうとする強い意志を感じる一方、一部には、飼い猫や犬がウイルスを持ち込むのでないかと無責任にペットを捨てる心ない人や「大丈夫だから」とマスクを着用しない高齢者もいる。

正確な知識や情報を入手することのほかに、自分の身を守ることだけでなく、他の人の安全を確保するためにも、やはり個人としてできる最大限の対応は必要だ。

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