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13日、米華字メディア・米国僑報網は記事「“中国の婿様”がノーベル賞受賞?阿Q精神は控えめに」を掲載した。ノーベル医学生理学賞受賞者の妻が中国人だったと取り上げた中国メディアに苦言を呈している。写真はトーマス・スードフ教授と家族。
2013年10月13日、米華字メディア・米国僑報網は記事「“中国の婿様”がノーベル賞受賞?阿Q精神は控えめに」を掲載した。
2013年のノーベル医学生理学賞は米エール大のジェームズ・ロスマン教授、米カリフォルニア大バークリー校のランディ・シェクマン教授、米スタンフォード大のトーマス・スードフ教授に贈られた。受賞した業績は「細胞における物質輸送の仕組み解明」。
なんとも不思議なことに一部の中国メディアでは“中国の婿様”が受賞と盛り上がりを見せている。というのもトーマス・スードフ教授の妻は中国人の陳路(チェン・ルー)さんだからだ。
こじつけにも思えるが、ノーベル賞受賞者と中国との関係をなんとか見つけようとするのは毎年のこと。昨年はノーベル化学賞を受賞したブライアン・コビルカ教授の妻が中国系インドネシア人のThian Tong Sun(田東山)氏だと話題になっていた。
こうしたこじつけの背後にはあるロジックが見え隠れする。すなわち「中国人はノーベル賞を取れなかったが、婿様が受賞したのだから中国人は賢いのだ」という発想だ。これでは魯迅の小説の主人公、阿Qが編み出した、物事を都合良く解釈して自分の勝利だと考える精神勝利法そのままではないか。
まずは基礎教育のレベルを高め、知識を尊重する風潮を作り上げることが必要。さもなければ中国にはノーベル賞受賞者の親戚が増えるばかりで、本当の受賞者は出てこないだろう。(翻訳・編集/KT)
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