累計で新型肺炎の死亡者数が治癒者数を上回っているのはウイルスが強すぎるからなのか―中国メディア

Record China    2020年2月2日(日) 22時20分

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1日、中国メディアの毎日経済新聞は、新型肺炎による死亡者数が治癒者数を上回っている現状について分析する記事を掲載した。写真は武漢市内の病院。

2020年2月1日、中国メディアの毎日経済新聞は、新型肺炎による死亡者数が治癒者数を上回っている現状について分析する記事を掲載した。

記事は、1月31日時点で、新型コロナウイルスの感染者数は中国本土で1万1791人となり、2日連続で2000人以上の増加となったと紹介した上で、31日に治癒した患者は72人、死亡者は46人だったが、累計で見ると死亡者数が8日連続で治癒者数を上回っているため、ネット上では「ウイルスが強すぎる」とのうわさが流れていると伝えた。

一方で記事は、「5日連続で湖北省の累計死亡者数は全国の死亡者の94%以上を占めている」と紹介。死亡者のほとんどが湖北省であって、「湖北省以外の死亡率は0.2%前後にすぎない」と指摘し、「かつての重症急性呼吸器症候群(SARS)の時は死亡率が6.55%であったのと比べると明らかに死亡率は低い」と論じた。

なお、記事が紹介したデータによると、1月31日時点で新型コロナウイルス感染者の死亡率は武漢市が5.97%、湖北省が3.48%、全国が2.2%、湖北省以外が0.22%となっているが、記事は「湖北省以外の死亡率が低いこと」を強調している。

また、死亡者の多い武漢市でもその多くが慢性疾患のある中高年であると指摘し、「状況が深刻な武漢でさえ、基礎疾患のない若者や子どもが死亡する可能性は極めて低い」と伝えた。2月1日12時時点で、武漢市内では36歳より年下の死亡例は出ていないという。

さらに記事は、累計で見ると死亡者数が治癒者数を上回っているものの、1月30日と31日の2日間だけを見るなら治癒者数の方が上回っており、31日には治癒者が死亡者の1.5倍になったと指摘した。記事は「現在の診断基準は、3日連続で体温が正常になり、2回連続検査で陰性となれば退院できる。これは治癒していても数に入れるまでに時間がかかることを意味している。これも死亡者数が治癒者数を上回っている原因の1つである」と論じた。

記事は、感染者の治療期間の中央値は9日間であるため、「感染確認のピークであった1月27日に感染が診断された人たちの治療が効果的であれば、2月4日~7日に退院ラッシュが起きるだろう」としている。(翻訳・編集/山中)

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