アカデミー賞で大苦戦、中国映画とその歴史―中国メディア

Record China    2013年10月11日(金) 15時49分

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9日、世界最大の映画の祭典「アカデミー賞」の最優秀外国語映画部門に、中国が初めて呉天明監督の「人生」をエントリーしたのは1985年。同年以降、中国は毎年、同部門に代表作品をエントリーしている。写真はチャン・イーモウ監督。

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2013年10月9日、世界最大の映画の祭典「アカデミー賞」の最優秀外国語映画部門に、中国が初めて呉天明(ウー・ティエンミン)監督の「人生」をエントリーしたのは1985年。同年以降、中国は毎年、同部門に代表作品をエントリーしている。広州日報が伝えた。

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チャン・イーモウ監督「外国語映画賞ほしい」

中国は28年連続でエントリーを続けているものの、外国語映画賞を受賞したことは1度もなく、2002年以降はノミネートからも遠ざかっている。代表作品に最も多く選出されているのは、巨匠・チャン・イーモウ(張芸謀)監督で、ノミネート回数も最多。内訳は1990年の「菊豆(チュイトウ)」、1991年の「紅夢(原題:大紅灯篭高高掛)」、2003年の「英雄(ヒーロー)」の3作品だ。

チャン・イーモウ監督の作品が代表作品に初めて選出されたのは1988年で、初監督作品「紅いコーリャン(原題:紅高粱)」。同作品は1988年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したほか、百花奨、金鶏奨でも最優秀作品賞を受賞したにもかかわらず、アカデミー賞ではノミネートを逃した。また、2011年には、5回目の選出となった「金陵十三釵−The flowers of war」も、ノミネートから外れ、「アカデミー賞を目標に映画制作をしているわけではない」としたものの、「もらえるなら、喜んでもらう」と悔しさをにじませていた。

▼フォン・シャオガン監督「興業収入優先」

7日に選出が明らかになった「一九四二(Back to 1942)」のフォン・シャオガン(馮小剛)監督はこれまでずっと、アカデミー賞に対してそれほど高い関心を示してこなかった。例えば、2010年に「唐山大地震−想い続けた32年−」が選出された際には、「同作品はアカデミー賞の代表作品にはふさわしくない。審査されるのは西洋の世界観で、中国人の世界観ではない。『最優秀賞』か『数億の興業収入』、どちらかを取れと言われれば、絶対に『興業収入』を選ぶ」と語った。

▼4度選出もノミネート1度だけのチェン・カイコー監督

チェン・カイコー(陳凱歌)監督も4度アカデミー賞の中国代表作品に選出されたことがある。しかし、ノミネートされたのは1993年の「さらば、わが愛(原題:覇王別姫)」だけ。そのほかの、「搜索」(2012)、「PROMISE(原題:無極)」(2005年)、「花の生涯−梅蘭芳−」(2008年)はいずれもノミネートを逃した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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