「肺炎うつすな、中国に帰れ」ソウルで韓国人と中国人が暴力事件起こす

Record China    2020年1月29日(水) 21時40分

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29日、韓国・ヘラルド経済によると、新型コロナウイルス感染騒動により高まっていた中韓間の対立がついに暴力事件に発展した。写真はソウル。

2020年1月29日、韓国・ヘラルド経済によると、新型コロナウイルス感染騒動により高まっていた中韓間の対立がついに暴力事件に発展した。

中国の武漢から始まった新型コロナウイルスによる肺炎感染者は、中国国内だけでなく欧米や日本、韓国でも確認され、世界的に不安が高まっている。韓国では大統領府ウェブページの掲示板に中国人の入国禁止を求める請願が登場し、すでに約60万人の賛同を集めている。さらにネット上では「NO CHINA (新型肺炎で)死ぬのは嫌です (中国人観光客を)受け入れるのは嫌です」と書かれたポスターまで拡散する事態となっている。

そうした中、ソウルの弘大では同日午前1時30分ごろ、韓国人3人と中国人4人がすれ違いざまに肩がぶつかったことで口論になり、暴力事件に発展した。警察の取り調べに対し中国人は「中国人ならマスクをつけろ」「ウイルス野郎」「肺炎をうつしていないで中国に帰れ」などの暴言を吐かれたと主張。一方の韓国人は「一方的に殴られた」と主張したという。

また、この過程で中国人の1人が腕を脱臼。韓国人の1人は首を負傷し、ギプスを付けているという。

意見の食い違いがあったものの、7人は警察の仲裁で和解。韓国人は中国人に対する発言を謝罪し、中国人は和解金として100万ウォン(約9万円)を支払ったという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは賛否両論の声が上がっている。

韓国人側を擁護する意見としては、「正しいことを言っただけ。こんな時にマスクをしないのは非常識だ」「みんな不安で敏感になっている時期。中国人には海外旅行を自粛してほしい」「韓国人側を責められない。なぜ韓国人がPM2.5や肺炎で苦労しなければならないのか」などが見られた。

一方で、「韓国にもレベルの低い人間が多い」「気持ちは分かるけど人種差別的な発言はよくない」「これは駄目だよ。米国や日本で韓国人が『国に帰れ』と言われているのと一緒」と批判する声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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