「わが国のどこが病んでいる?」ジャッキー・チェンの愛国ソングに批判の声、新型肺炎の感染拡大で

Record China    2020年1月27日(月) 8時30分

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国営テレビの年越し番組でアクションスターのジャッキー・チェンが披露した歌の歌詞が、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する武漢の人々にとって、「ひどい風刺だ」とネット上で多くの人に指摘されている。

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旧正月の大みそかに毎年放送される国営テレビの年越し番組で、アクションスターのジャッキー・チェン(成龍)が披露した歌の歌詞が、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する武漢市の人々にとって、「ひどい風刺だ」とネット上で多くの人に指摘されている。

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国営テレビ・中央電視台(CCTV)の年越し番組「春節聯歓晩会」(春晩)では今年、感染が拡大する新型コロナウイルスによる肺炎と戦う医療関係者へのエールを、急きょプログラムに盛り込んで放送。だが、ここでジャッキー・チェンが披露した愛国ソングの歌詞「問我国家哪像染病」(わが国のどこが病んでいるように見えるのか)が、感染拡大を阻止するため封鎖されている武漢市および周辺都市の人々にとって、「ひどい風刺だ」「心境を思えばこちらも胸が痛む」とネットを中心に話題となっている。

ジャッキー・チェンが歌ったのは、愛国ヒーローとして数々の映画やドラマで知られる実在した武術家・霍元甲(フォ・ユエンジァ)を描いた香港ドラマの主題歌。霍元甲が生きたのはアヘン戦争以降、欧米列強に侵略された中国が「東亜病夫」(東アジアの病人)」と呼ばれた時代。このため、歌詞にも不屈の精神で立ち上がろうというエールが込められた内容となっている。

この歌を選んだジャッキー・チェンに批判の声も上がる中、ネット上では番組そのものにも批判の声が大きい。「こんな時に華やかな番組を見る気になれず、罪悪感しかない」「この時間と制作費を使って、最前線からの生中継や国民への注意喚起を行うべきだ」「武漢で恐怖と戦っている人の気持ちをもっと考えたほうがいい」といった声が上がっている。(Mathilda

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