<日本人が見た中国>娘の彼氏に求めるモノは、学歴・収入・性格ではなく「家」

Record China    2013年10月10日(木) 8時40分

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結婚前に男性が家を準備するのが当たり前と思われている中国と結婚後、家を買うのが一般的な日本。結婚前に自分の家があるかないかに対する日中の親の考え方の違いにとまどう中国人の若者。写真は上海市。

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上海人の徐(シュー)さんは90年代の初めにアメリカに渡った後、上海に残してきた夫と離婚して、苦労して二人の子どもたちを育てた。今、息子さんはハワイの寿司店で娘さんは医学部を卒業後、医者になり上海近郊で働いている。10年ほど前に上海に帰った徐さんの今、一番の悩みは娘さんの結婚。娘さんはまだ働き始めたばかりで彼氏もいないというのに。徐さんは娘さんの結婚相手には家を持っている男性以外は絶対、認めないという。

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「じゃ、娘さんの彼氏が実家は裕福ではないけれど、いい大学を卒業し、大企業で働いているとします。しかも性格もいい。でも、家はない。結婚は認めないんですか?」と聞いてみた。「もちろん。家がないから認めない。娘が苦労をするのをわかっているから」「でも、大企業で真面目に働いていたら、いつか家は買えると思いますけど」と私。「日本人って全然、中国をわかってないわね。上海の家はどんどん高くなるの。今、家がない男はだめなの」と、徐さんはちょっとムッとしたようだった。

その後、屯渓のユースホステルで広州からきた青年にあった。学生時代の友人の家に遊びに行く途中、屯渓に泊まった彼は現在、仕事を探し中。思うような仕事がなく、彼女もいるので悩みも深い。中国の場合、男性は結婚する時、絶対、家を準備しないといけない。その金額はほとんど親が出してくれるとはいえ、仕事が見つからないのは大問題だ。

その彼に徐さんの話しをした。「『落葉帰根』って言葉が日本にはないの?徐さんの言うことはわかるよ。中国人には家が本当に重要なんだよ。日本はどうなの?」と広州の青年。『落葉帰根』は華僑が故郷に帰るときに使われる言葉でもあるけれど、落葉が根っこに帰るように、中国人には必ず帰るべき家が必要って意味だろう。「日本の場合、結婚してから家を買うのが普通だから、結婚する時に男性が家を持っているかは重要じゃないの。親が重視しているのは男性が正社員かどうかよ」と答えた。広州の青年は「日本の親は先進的で羨ましいよ」と言う。「日本の親なら、もし20代後半の男性が既に家を持っていたら、きっと親の援助で買ってもらったに違いない。こんな家庭の息子は結婚後、親がいろいろ口を出してくるから、こんな男と娘を結婚させたら良くないと思って、逆に女性側の親によく思われないかもね」と答えた。

中国の男性は結婚前に家を準備しないといけないというプレッシャーが大きい。結婚前に家を所有していたら、逆に警戒さえる可能性がある日本人の親は、中国の現実とはあまりにも離れすぎていて中国人の青年にはどうも納得がいかないようだった。

■筆者プロフィール:浜井幸子(はまい・さちこ)

1966年神戸市生まれ。19才の時、初めての海外旅行で行った中国の魅力にはまり、90年代の中国をバックパック旅行する。その後、中国やアジアの食を中心に書くライターとして活動中。著書に「中国おもしろ商人スクラップ」、「中国まんぷくスクラップ」など。

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