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業績の悪い従業員を地面に這わせて…中国メディアが企業の忘年会に苦言

配信日時:2020年1月25日(土) 0時10分
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中国メディア・人民日報は20日、「企業の忘年会はどうして照魔鏡と化してしまったのだろう」と題した記事で、企業による従業員評価のあり方について論じた。

春節間近の中国で、企業の忘年会の様子を撮影した映像が物議を醸している。中国メディア・人民日報は「企業の忘年会はどうして照魔鏡(怪物の姿を暴く鏡)と化してしまったのだろう」と題した20日付の記事で、企業による従業員評価のあり方について論じた。

記事はまず、中国のネット上で最近話題になった2社の忘年会での事例を紹介。ある企業は、ノルマを達成できなかった男性販売員らに女性用のストッキングを履いて踊るよう命じた。拒否した男性に対しては、その日のうちに解雇を言い渡した。また、ある企業は業績が振るわなかった従業員らを地面に一列で這わせ、「約束します!非難を受け入れます!」などと叫ばせながらステージの周りを3周させた。

記事はこうした光景について、「当事者でなくても窒息感を覚える。これは明らかに“侮辱大会”だ」と指摘。「企業が従業員らの成績に応じて賞与やペナルティーを与えるというのはよくあることだ。しかし、いわゆるペナルティーには限度がある。ボーナスを減らすといった方法なら理解できるが、女装をさせたり、地面に這いつくばらせたりするのは人の尊厳をひどく傷つける行為だ」と批判した。

記事によると、中国には他にも従業員らに互いに平手打ちをさせたり、唐辛子を食べさせたりといったペナルティーを科す企業があり、そうしたやり方は一般的に“狼性管理”と呼ばれているという。

記事は“狼性管理”について、「社外に対してはオオカミの群れのように団結して挑み、社内では家族のように献身的に振る舞うという姿を目指していること」が名前の由来であると説明した上で、「“狼性管理”は実行する過程でしばしば過熱し、最終的には人格の侮辱につながってしまう。仮にこうしたやり方で上手く行ったとしても、それはある種の病的な成功と言えるだろう」と論じた。

記事はさらに、中国の労働契約法に基づき「従業員を侮辱・暴行したり、不当に検査・拘束したりする行為には行政処分が下される」と説明。「われわれはすでに21世紀の20年代に突入している。社会の各領域を動かしていくにあたって、法治こそが基盤となるべきだろう」「現代の企業では経営者は絶対的な特権など持たない。企業が従業員を雇っているとはいえ、経営者は彼らの権益を尊重しなければならない」などと指摘した。

そして最後に、「どのように従業員らの仕事に対するモチベーションを高めるかは、経営者にとって永遠の課題だ」「ある研究によって、企業の成功や発展は、その企業がいかに従業員らの声に耳を傾け、彼らに一定の自主権を与えているかといった要素と密接に結びついていることが分かった」などと言及。「新年を迎えるに当たって、企業はどう従業員を虐げるかより、いかにして彼らの苦痛をなくすかに焦点を当てるべきだろう。同時に、われわれは屈辱的な扱いを受けている従業員らが積極的に法に訴えるよう促していくべきで、そうすることが法治文化の気風を強めていくことにつながっていくのだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩谷)

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