新型肺炎が広がる武漢、街の様子は=「免疫力に自信」とマスクしない市民も―中国メディア

Record China    2020年1月21日(火) 20時0分

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中国メディア・新京報は20日付の記事で、新型のコロナウイルスへの感染が拡大している湖北省武漢市の様子をレポートした。写真は感染源とされる華南海鮮市場。

中国メディア・新京報は20日付の記事で、新型のコロナウイルスへの感染が拡大している湖北省武漢市の様子をレポートした。

中国当局は20日午後6時の時点で、国内で217人が感染したと発表。うち198人は武漢市の感染者であるとした。また、21日未明には武漢市政府が4人目の死者発生を公表した。

新京報は19~20日に同市内を取材し、「市民の生活に変化が生じている」と伝えた。まず、交通機関について、同市政府は今月14日から空港や鉄道駅などで赤外線体温計の導入、注意喚起冊子やマスクの配布、乗車券の無料キャンセル・変更といった対応を採っており、取材時には高速鉄道駅の入り口付近に高体温を検出した乗客を検査するための特設テントが見られたと説明した。

続いて、市内の医療機関について、新型コロナウイルスへの感染が判明した患者が収容される病院は、ロビーが閑散とし、入院患者への見舞いなどが禁止されていたのに対し、ある大学の附属病院には患者が殺到し、診察までの待ち時間が3~4時間になっていたと伝えた。

記事はさらに、今回の新型コロナウイルスの感染源とされる華南海鮮市場の様子も紹介。「海鮮市場自体はテープで封鎖され、数十メートルごとに警備員が配置されていたが、周辺の店は通常通り営業していた」とした。また、そこで働く人の多くはマスクを着用しておらず、中には「自分の免疫力に比較的自信がある」と語る人までいたという。

このほか、海鮮市場の付近に住む人々からは、「ビルのエレベーターが最近消毒され、消毒薬の匂いがまだ残っている」「海鮮市場が閉鎖されてから、小区(団地)前の道路環境はずっと良くなった。普段なら、午前3時には小区の入り口の道路が海鮮の処理に使った水であふれてしまう」といった声が聞かれたという。記事はここでも、「住民の多くがマスクを着用していなかった」と伝えた。(翻訳・編集/岩谷)

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