中国の春節を前に各国が「ウォーミングアップ」開始、 日本は競争力低下を懸念―中国メディア

人民網日本語版    2020年1月18日(土) 16時40分

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中国の春節を控え、日本や韓国などではすでに中国人観光客を迎える準備を進めている。写真はソウル。

中国が春節(旧正月、今年は1月25日)を迎えるまであとわずかとなり、日本や韓国などではすでに中国人観光客を迎える準備を進めている。韓国を訪問する中国人観光客は過去最高を記録すると見込まれていることを受けて、韓国旅行関連の株価は13日に大幅上昇した。このように春節期間中、海外旅行に行く中国人観光客が現地の経済に潤いを与えることは間違いない。環球時報が伝えた。

■中国人観光客13万人が韓国へ?

韓国KBS放送の13日報道によると、中国最大の祝日である春節の到来を目前に控え、韓国観光公社は、飛行機チケットの予約状況や最近の中国人観光客の訪韓データを分析した結果、春節期間中に韓国を訪問する中国人観光客は前年同期より2万2000人多い13万人に達すると予測している。

米ブルームバーグの13日報道によると、春節に中国人観光客が韓国に「戻ってくる」と見込まれたため、韓国旅行関連の株価が大幅に上昇した。中韓関係の改善に伴い、日本の野村ホールディングスのアナリストは、「中国からの韓国ツアー旅行が部分的に回復していることを、大手旅行会社が認めている。今年の春節に合わせた連休中は、中国では韓国旅行が一つのブームとなるだろう」と予測している。

「中国人観光客が来る」というのは、韓国の化粧品メーカーや観光関連企業にとっては「グッドニュース」だ。韓国の化粧品メーカー・アモーレパシフィック、コルマーの株価は13日にそれぞれ6.6%と12%上昇し、韓国の大手3位となる旅行会社・モードツアーネットワークの株価は7.7%上昇した。

■危機感募らせる日本

広州のある旅行会社の責任者は日本メディアの取材に対して、「春節期間中に日本に行くツアー旅行はほぼ売り切れた。今年の春節の連休は1月下旬から始まるにもかかわらず、昨年10月から予約する人が多かった」と説明した。日本経済新聞の報道によると、訪日中国人観光客は近年、増加の一途をたどっている。訪日中国人観光客は日本政府が尖閣諸島の国有化を打ち出した2012年に大幅に減少したものの、2014年に増加に転じた。日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2018年の訪日中国人観光客は838万人と、2014年の240万人に比べて3倍以上に増えた。

しかし、訪日中国人観光客の増加ペースは鈍化しており、中国人観光客の争奪戦も激化している。日本の観光業界の関係者は、「日本はこれまで、それほど声を張り上げなくても中国人観光客を呼び込むことができたが、今は他の国との競争において劣勢に立っている」と危機感を募らせている。

日本経済新聞の報道によると、日本政府は2020年の訪日外国人客を4000万人に増やすという目標を掲げているが、達成は楽観視できない。国土交通省が10日に発表した統計によると、2019年の訪日外国人客は3188万人と、2018年と比べて2.2%増と、わずかなプラスにとどまった。日韓関係の冷え込みを背景とした韓国人観光客の激減や相次いだ豪雨災害が影響したと分析されている。

■「春節経済」を期待する欧州

欧州では、中国の「お正月」気分がますます盛り上がっている。筆者が10数年前にドイツにやって来た当初は、中国の春節を知っている人はまだ少なかったが、今はほとんど全ての人が知っている。1月1日に元旦を祝った後に、中国の春節を祝うというヨーロッパ人も増えている。

春節を前に、最も熱気が高まっているのは欧州の各大都市にある中華街だ。ロンドンやパリ、アムステルダムなどの中華街はすでにお正月用品や飾りで真っ赤に染まっている。中国の雰囲気満載の各店舗では、中国の餅や海産物などのお正月用品が販売されている。ロンドンの中華街の陳さんは取材に対して、「ロンドンの中華街は春節の中心地で、ロンドン全体の『春節経済』を牽引している」と話した。

ドイツ・ベルリンでは、百貨店などが次々に灯篭を飾り、中国語を話せる店員や中国語での放送や春節特別割引など各種春節関連のサービスを提供している。ドイツの現地の人が普段最もよく利用するようなディスカウントストアでも春節に合わせた販促キャンペーンを実施しており、中国人観光客は支付宝(アリペイ)を使って決済できるようになっている。

スイスやオーストリアなどのアルプス山脈地域の国は今年の春節に合わせて、中国からのスキー客に照準を合わせている。スイスには標高2800メートル以上のスキー場が30カ所近くある。スイス紙「Tages-Anzeiger」によると、各大手スキー場には中国人観光客にサービスを提供する中国人コーチもいる。また、観光エリアのホテルやレストランも中国人観光客向けに温泉やチーズフォンデュなどスイスの特色を生かした観光商品を準備している。

オーストリア放送協会(ORF)によると、1月末から2月初めにかけては欧州旅行のオフシーズン。そのため欧州諸国は中国市場の開拓を望んでいる。春節に欧州を訪問する中国人観光客は現時点では数十万人程度と、タイや日本などの人気国には遠く及ばない。しかし、中国人観光客1人当たりのオーストリアでの消費額は平均650ユーロ(約8万円)と、観光客の中で最高となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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