新型ウイルスを素早く識別した中国の反応は評価に値する―米誌

Record China    2020年1月17日(金) 6時10分

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15日、中国紙・環球時報は米誌WIREDの13日付の記事を引用し、新型ウイルスを素早く識別した中国の反応を評価する記事を掲載した。写真は武漢の海産物卸売市場。

2020年1月15日、中国紙・環球時報は米誌WIRED(ワイアード)の13日付の記事を引用し、新型ウイルスを素早く識別した中国の反応を評価する記事を掲載した。

記事は、昨年12月中旬以降、湖北省武漢市で原因不明の肺炎患者が発生し、これまでに1人が死亡、数十人が入院したと説明。先週木曜日に中国当局が新型のコロナウイルスが確認されたと発表したことを紹介した。

また、「人と人との間で容易に感染することを示す証拠はない」との説明があったとし、中国国外で確認された新型コロナウイルスの感染者は武漢出身の女性1人がタイで確認されただけだと伝えた。

その上で記事は、「西洋諸国の科学者や公衆衛生の役人は、武漢の肺炎の状況には良い変化もあると見なしている」と紹介。「03年のSARS発生以降、中国の科学インフラと公衆衛生政策には大きな進歩が見られた」と続けた。SARSの時は最終的に多くの国に拡散し、774人が死亡、数千人が感染している。

米国疾病管理予防センターのウイルス専門家は、今回の中国の対応について「中国はより良い技術と異なる政策を有していることが(以前とは)異なる点である」と分析。最初の病例は12月12日に武漢で発生したが、現地の衛生当局者は1~2週間後には警報を発しており、「これは、中国の公衆衛生と透明度の面での約束を真実に反映したものであり、中国は確かに最前線の科学研究を行っている」と称賛した。

記事はまた、武漢では17年に生物安全四級実験室が完成しており、この実験室で働く多くの科学者が米テキサス州で研修を受けていると紹介。こうした施設は、SARSの時にはなかったとした。

ミネソタ大学の感染症研究政策センターのマイケル・オスターホルム氏は、「中国の衛生部門が、素早く行動して状況をコントロールしたことは高く評価すべきである」と称賛。一方で、「感染源の動物は何か、この種のウイルスが将来的に人へ感染する際のルートは何か、われわれはまだ何も知らない」と、まだ明らかになっていない情報も少なくないと指摘している。(翻訳・編集/山中)

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