世界最大の電波望遠鏡「中国天眼」が国の検収に合格、正式に稼働開始―中国

人民網日本語版    2020年1月14日(火) 9時40分

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「中国天眼」と呼ばれる国家重大科学技術インフラである500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)が国の検収に無事に合格し、正式に開放され、稼働が開始した。

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「中国天眼」と呼ばれる国家重大科学技術インフラである500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)が国の検収に無事に合格し、正式に開放され、稼働が開始した。科技日報が伝えた。

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国家検収委員会の専門家は、FASTの総合性能が世界の先進水準に達しており、中国の天文学における重大な独創的発展を促進するうえで重要な意義を持つとしている。

中国科学院国家天文台研究員で、FAST運営・発展センター常務副センター長を務める姜鵬(ジアン・ポン)チーフエンジニアは「世界的には、従来の大型電波望遠鏡の調整期間は通常4年を下回ることはないが、FASTは受信面積が大きく、構造・システムがより複雑であるため、その調整は極めてチャレンジングだ。FASTチームは2年間にわたるテンポの速い調整作業により、追跡、ドリフトスキャン、移動中スキャンなど複数の観測モデルを実現し、多くの重要指標は予想以上となった。2019年4月に技術検収に合格し、国内の天文学者に試験的に開放された」と述べた。

FASTの試験運営後、設備は安定的で高い信頼性を維持し、その感度は口径が世界2位の電波望遠鏡の2.5倍以上。中国科学院国家天文台FASTの厳俊(イエン・ジュン)プロジェクトマネージャーは活動の総括報告で、「中国が建造した電波望遠鏡が主要性能・指標でトップになったのはこれが初めてだ」と述べた。一方、FASTは調整段階で一部の価値ある科学データを取得し、段階的な科学成果を上げた。

中国科学院院長で、党組書記の白春礼(バイ・チュンリー)氏は「FASTは真新しい設計理念を採用し、貴州省のカルスト窪地を立地先とし、大型望遠鏡を建造する新たなモデルを打ち立てた」と述べた。FASTは世界最大口径の電波望遠鏡として、多くの独自のイノベーションを実現した。中国の関連学科・分野・産業の技術水準と独自のイノベーション力を大幅に引き上げた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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