【CRI時評】濠の山火事が一部先進国のガバナンスのジレンマを顕に

CRI online    2020年1月9日(木) 22時40分

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 既に4カ月あまりに渡って燃え続けているオーストラリアの山火事は依然として広がりを見せている。現地時間の9日午前、オーストラリアのスコット・モリソン首相は、今回の山火事で既に27人が亡くなり、2131棟の家屋が焼失したと語っている。動物専門家の大まかな推計では、この大火で約5億匹...

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 既に4カ月あまりに渡って燃え続けているオーストラリアの山火事は依然として広がりを見せている。現地時間の9日午前、オーストラリアのスコット・モリソン首相は、今回の山火事で既に27人が亡くなり、2131棟の家屋が焼失したと語っている。動物専門家の大まかな推計では、この大火で約5億匹の動物が死亡している。現在、オーストラリアの大火による延焼面積は1000万ヘクタールを超えている。

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 オーストラリアの山火事が収まらない直接的な原因には地球温暖化の影響があるとはいえ、天災の背後には人為的な要因もある。オーストラリア政府の対応の遅れ、救援の遅れや非効率性が広く批判されている。

 さらに重要なことは、オーストラリアが世界でも1人あたり炭素排出量が最も多い国の一つであり、先進国として、より多くの排出削減義務を引き受けるべきでありながら、実際には気候変動の問題に対して一貫して消極的な態度を採ってきていることだ。

 オーストラリアのショッキングな山火事は一部の西側資本主義国の利己主義とガバナンスのジレンマを顕著に示している。公平の原則を堅持し、「共通ではあっても区分けされた責任」とそれぞれの能力の原則に基づいて「気候変動に関する国際連合枠組条約」と「パリ協定」を遂行すること、特に先進国が率先して排出削減義務を引き受けることが、現在の地球規模の気候変動に対処する効果的な方法だ。(CRI論説員)

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