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「冷静な現実認識で国政基調を変えるべき」「国民が体感する成果を」、韓国各紙が文大統領に辛口の注文

配信日時:2020年1月11日(土) 19時10分
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韓国・文在寅大統領の新年の辞をめぐり、韓国各紙は「冷静な現実認識で国政基調を変えるべき」「国民が体感する成果を出さねば」などと辛口の注文を付けた。資料写真。

韓国文在寅大統領の新年の辞をめぐり、韓国各紙が辛口の注文を付けている。保守系の東亜日報は「自画自賛と北への求愛ではなく、冷静な現実認識で国政基調を変えるべきだ」と批判。左派系のハンギョレ新聞も「国民が体感する成果を出さねば」と苦言を呈した。

東亜日報は社説で「新年の辞では『平和』が17回、『南北』が14回と南北関係に関連するキーワードが最も多く登場した。 南北関係にかなりの比重が置かれた」と前置き。「文大統領は金正恩・朝鮮労働党委員長の答礼訪問を繰り返し求めたが、果たして今が金正恩氏の答礼訪問の実現に集中しなければならない時なのか疑問だ」と続けた。

北朝鮮情勢について、同紙は「金正恩氏は昨年末、労働党中央員会総会を4日間開き、攻勢的措置の準備と自力更正を促し、引き締めを図った」と説明。「韓国を排除したまま対米圧力強めていく典型的な瀬戸際戦術だ。このような北朝鮮の動きに対する冷徹な診断がなければ、『安保錯視』につながる恐れがある」といさめた。

社説は「文大統領の新年の辞で(北朝鮮の)非核化の言及はなかった」とも問題視。「非核化を前提にして南北関係の青写真を出さなければならないのに本末転倒だ。 非核化の努力なく独自の南北協力事業だけ強調する場合、米国が主導する制裁協力戦線に亀裂を生む恐れがある。」と危惧した。

さらに「文大統領の経済現実認識も懸念される点が多い。文大統領は昨年の経済成果について肯定的に評価したが、そのような評価に共感する国民と経済専門家がどれだけいるだろうか」と非難。「成長率は2%台に辛うじて入るか1%台にとどまると推定されている。1980年のオイルショック、1998年の通貨危機、2009年の世界金融危機を除いて過去最悪だ。警告ランプがともった経済現実を直視し、必要なら経済コントロールタワーの大胆な交代もやむを得ない」と主張した。

ハンギョレ新聞は社説で「文大統領は新年の辞で『確かな変化』を通じた『共存と跳躍』に念を押した」と強調。「昨年の新年会見で『国民が体感する経済政策の成果』を念押ししたにもかかわらず依然として疲れて苦しい現実を、今年は必ず乗り越えることを期待する」と述べた。

その上で「過去3年間の積弊(長い間に積り重なった弊害)清算などで成果があったが、政治的対立が増幅されたことも現実である」と指摘。「文政権は4年目に入った。文大統領が強調した国民が体感する確かな変化、共存と跳躍は言葉ではなく実践が先頭に立ってこそ意味がある。文大統領は無限責任の覚悟で国政に臨み、新年の辞で国民と結んだ約束を必ず現実化してほしい」と訴えた。(編集/日向)

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