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米国の対イラン「ドローン斬首作戦」、金正恩朝鮮労働党委員長に「心理的圧力」と韓国各紙

配信日時:2020年1月11日(土) 11時40分
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米国がイラン革命防衛隊司令官を殺害した「ドローン斬首作戦」が北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長にとって心理的圧力になっている、との見方を韓国各紙が伝えた。写真は北朝鮮。

米国がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した「ドローン斬首作戦」が北朝鮮金正恩・朝鮮労働党委員長にとって心理的圧力になっている、との見方を韓国各紙が相次いで伝えた。各紙は「北朝鮮が極度に警戒する斬首作戦の典型的な事例」とみている。

イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官は3日、イラクのバクダッド国際空港近くで米軍の無人機ドローンによる攻撃で殺害された。朝鮮日報は「米軍は(ドローンの)MQ9リーパ-を使ったが、在韓米軍が運用しているMQ1Cグレイ・イーグルもMQ9リーパ-と同じ役割を果たしている」と説明。韓国の防衛専門家の「グレイ・イーグルは通常は偵察の任務を遂行するとされているが、必要であればいつでも攻撃が可能になる」との話を紹介した。

今回の作戦について、同紙は「金委員長は(昨年末の)党中央委員会全員会議で核とミサイルのモラトリアム(試験・発射の猶予)破棄をちらつかせ、『対米正面突破戦』を宣言した。しかし、その直後に米国がソレイマニ司令官を『斬首作戦」により殺害したため、これが北朝鮮にとってかなりの心理的圧力として作用しているとの見方もある」と指摘した。

同紙は社説で「過去には斬首作戦の成功率は決して高くなかったが、米軍は人工衛星とドローンによって標的の動きを把握する能力を格段に向上させた」とも説明。「核を持たないイランと核を持つ北朝鮮を単純に比較することはできない。北核問題と中東問題はその性格も異なる」としながらも、「金委員長は選挙を控えたトランプ大統領の行動を軽々しく判断すべきでない。金委員長による核と大陸間弾道弾(ICBM)を使った脅迫は脅迫で終わらせねばならず、絶対にデッドラインを越えてはならない」と北朝鮮に警告した。

中央日報は「目の前で見た米国のドローン斬首作戦…金正恩委員長は衝撃大きいはず」との記事を掲載。韓国政府当局者は「米国はソレイマニ司令官除去を通じて、外交的に解決しなければ軍事的オプションを使用する可能性があることを明確に示した。北は自国にも似た状況が発生する可能性がないか懸念しているはずと話した」と報じた。

記事は「北朝鮮は金委員長の身辺保護を大幅に強化すると予想される」とも言及。国家安保戦略研究院のイ・ギドン研究委員は「過去に米国が他国に軍事行動を見せれば、北の最高指導者は公開行事に姿を現さず、しばらく潜伏することが多かった。米国が直ちに北を相手に軍事力を使用する可能性は低いが、金委員長の立場では心理的な衝撃を受けた可能性が高い」と分析した。(編集/日向)

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