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カナダで中国人らの“出産旅行”が問題に、医療費受け取れないケースも―カナダメディア

配信日時:2020年1月11日(土) 9時40分
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カナダ放送協会は5日付の記事で、中国などから“出産旅行”に訪れる女性が現地の医療に与える影響について論じた。資料写真。

カナダ放送協会(CBC)は5日付の記事で、中国などから国籍取得を目的とした“出産旅行”に訪れる女性が現地の医療に与える影響について報じた。6日付で米国に拠点を置く華字メディアの看中国が伝えた。

記事はまず、「出生地主義」を採用しているカナダでは、国内で生まれた子どもに親の国籍などにかかわらずカナダ国籍が与えられていることに言及。その上で、「一体どれだけの人が子どもにカナダ籍を与えるためにカナダへ来ているのかを明らかにした統計は存在しないが、カナダ保健情報センター(CIHI)とケベック州のいくつかの病院が示したデータによると、2018年にはカナダ全土で非カナダ国民による出産が約5000件行われた。これは前年を15%近く上回る数字だ」と説明した。

その上で、「ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーに位置するリッチモンド病院では、非カナダ国民による出産が特に集中しており、そのことが現地の妊婦に対する医療サービスに支障をきたしたり、看護師らを困惑させたりする事態も起こっている」と指摘。同州のある小児科医はこの事態について、「医療システムの整合性と公平性に影響を及ぼしている」と述べているという。

一方、記事は中国山東省からカナダの同州へ出産のために渡ったというある中国人女性のコメントも紹介。3人目の出産を控える女性は取材に対し、「例えば大学進学といった子どもたちの教育について心配している。子どもがカナダに住みたいと望んだ場合、ここで生まれていればとても便利なのです」と語ったという。

記事はまた、数名の現役看護師や元看護師の発言を基に、“出産旅行”を受け入れるカナダの病院内の現状について説明。医療を受ける妊婦の多くを占める中国人は、個人的に現金などで医療費を支払うが、英語を話せないケースやカナダの医療システムをよく知らないケースも多く、現地のスタッフの負担を増やしているという。

さらに、記事は「一部の病院は非カナダ国民の出産を受け入れることで少なくないお金を得ているが、中には出産後に費用を受け取れなかったケースもある」と指摘。「リッチモンド病院だけでも、17年以降、非カナダ国民の出産に関する未納金額が200万カナダドル(約1億6570万円)を超えた。これにはすでに帳消しになった債務は含まれない。たとえば、保険外の乳児が集中治療室に入れられた場合、1日のベッド台だけでも1万カナダドル(約83万円)がかかるが、最終的にこれらは現地の納税者の負担になっているとも言われている」などと説明した。

記事は最後に、カナダの移民・難民・市民権省が以前、統計データを基に「非自国民による出産は決して広範囲で起こっているわけではない」としつつも、「カナダ政府はこの件についてさらに理解を深めなければならないと認識している」と言及したことを紹介。「ビザと出産状況の分析を通して非自国民による“旅行出産”の現状を把握すべく、同省はすでにCIHIや統計局と協力してデータの統合を行っており、その研究の結果は春にも公開される見通しだ」と伝えた。(翻訳・編集/岩谷)

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