2020年1月6日、中国メディアの看看新聞によると、浙江省寧波市で繰り返しごみ箱を盗んだとして男が逮捕された。

記事によると、同市ではこの1カ月で路上からごみ箱が消えたとの通報が派出所に数多く寄せられたため、警察が調査を開始。防犯カメラの映像には、いずれの現場にも同じ電動バイクに乗った男が映っていた。男の映像を追跡したところ、毎回同じ駅から出発していることが分かったという。

警察が駅付近を調べたところ、近くの宿泊施設の入口によく似た電動バイクがあった。施設の主人に持ち主を聞くと近くに住む住人のものであることが判明。警察が特定した持ち主は防犯カメラに映っている男と非常によく似ていた。男を呼び出して話を聞いたところ、ごみ箱を盗んだことを認めた。

調べによると、男は昨年11月下旬の某日、電動バイクで走っていた際、ある会社のそばに公共のごみ箱が置いてあるのを見つけた。ごみ箱は固定されておらず、周囲に誰もいなかったため、持っていたドライバーでごみ箱の車輪を外し、4～5個を重ねて電動バイクに載せて持ち去った。そして翌日、1個15元（約230円）で廃品回収業者に売ったという。

味を占めた男は、ギャンブルで手持ちの金が少なくなると電動バイクであたりを物色。犯行はますます大胆になり、盗んでは自宅に運ぶという方法で30個近くのごみ箱を集め、何回かに分けて廃品回収業者に売っていた。警察に捕まった時点で、自宅にはまだ売られていないごみ箱と前日の夜に盗んだごみ箱が計10個以上あったという。

記事によると、男は貴州出身で、中学卒業後に寧波市に出稼ぎに訪れたが、遊んで暮らしていたため仕事が長続きせず、違法な方法で金を稼ぐことばかりしていた。過去に窃盗で2度刑務所に入ったこともあった。現在は刑事拘留されているという。（翻訳・編集/山中）