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韓国で外国人妻への虐待が多発する背景―中国メディア

配信日時:2020年8月6日(木) 21時40分
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韓国で50代の男が20代のベトナム人妻を殺害した事件を受け、紅星新聞は国際結婚が増加する中で外国人への虐待が多発する韓国の制度上の問題を指摘した。

韓国で50代の男が20代のベトナム人妻を刃物で刺して殺害した事件を受け、中国メディアの紅星新聞は4日付の記事で、国際結婚が増加する中で外国人への虐待が多発する韓国の制度上の問題を指摘した。

ベトナムには国際結婚で韓国に嫁ぐ女性が多い。記事によると、韓国人と結婚する外国人の国籍はベトナムが最多。2018年の統計では、配偶者ビザが降りた1万6608人のうちベトナム人が6338人だった。韓国人男性とベトナム人女性の組み合わせは、韓国の国際結婚全体の28%を占めるという。

ベトナム人女性のチン(Trinh)さんは18年11月、国際結婚仲介所の紹介で50代の韓国人の男と知り合った。言葉の壁はあったものの、翌日にはチンさん側の家族が証人となり、結婚式を行ったという。式後、男は一人で韓国に戻り、チンさんはベトナムに残って手続きを進めた。2人は携帯電話でやり取りしていたが、チンさんが男性に金銭を求めることが多く、けんかが絶えなかったという。チンさんは19年8月に韓国に渡り、男と共に暮らし始めたが、その後も言葉や文化、経済的な価値観の違いからいさかいは続いた。

そして3カ月後、チンさんが別の都市に移って親戚と一緒に暮らしたいと言い出したことをきっかけに事件が起きた。止めようとする男に対し、チンさんは刃物を持ち出して男の右足を切り付けた。逆上した男はチンさんの胸や腹を10カ所刺し殺害。遺体をビニール袋に入れ、自宅から200キロ離れた農園に埋めた。今年4月に行われた裁判では、「被害者が異国の地で経験した苦痛と家族の悲しみを考えると、被告には重罰が相当」として男に懲役15年の刑が言い渡された。

韓国では「男児選好」の考え方から、長年性別の不均衡が続いていた。そのため韓国政府は近年、高齢化問題から出産を奨励すると同時に、国際結婚も支援するようになった。韓国での国際結婚において外国人配偶者のビザ取得には保証人に一定の収入があることが条件となるが、一部地域では高齢の独身男性に助成金を支給している。記事によると、全羅南道では35歳以上の未婚男性に500万ウォン(約45万円)を支給し、外国人妻のビザ取得の担保にしているという。

一方で問題も生じている。米CNNによると、2017年の調査で、韓国に嫁いだ外国人女性の42%が、身体的、言語的、性的、経済的な暴力を受けたと回答した。韓国の国際結婚あっせんが人身売買や虐待問題を生みかねないことは早くから懸念されており、カンボジアは10年に一時的に韓国人男性との国際結婚を禁止したほか、ベトナム当局も韓国の国際結婚に関して懸念を表明したと報じられた。

トラブル増を受け、韓国政府も2014年に国際結婚による配偶者ビザ(査証)の発給条件を厳格化。今年10月には、暴行などの犯罪歴を持つ男性と外国人女性が結婚する際に配偶者のビザ取得の助成を制限する法律が施行される見通しだ。

しかし、記事は「それでも韓国の国際結婚は多くの制度上の問題を抱えている」と指摘する。韓国の移民法では、外国人配偶者ビザの更新には夫が保証人になることが必要なため、中にはビザ更新を盾に妻を脅迫する夫もいるという。また、「夫と別れる場合、子どもがいなければ外国人妻は帰国するしかなく、韓国での生活を続けるためには暴行や虐待を受けたことを証明しなければならないが、異国の地で暮らす女性らにとってはハードルが高い」と説明。韓国の人権問題専門家は「こうした制度が韓国人男性の国際結婚における発言権を増幅させ、外国人女性に不幸な婚姻の継続を強いている」と指摘したという。

記事はこのほか、韓国の弁護士の話として「外国人妻は家族内でも差別を受けやすい。姑から料理の腕について愚痴を言われることも多く、家庭内の問題に口をはさむことも許されない。多くの外国人妻は経済的に自立しているわけではなく、夫に頼るしかない」とも伝えている。(翻訳・編集/北田

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