中国のドラマ視聴率ランキングから常連の大型時代劇が姿消す、人気女優の脱税騒動が影響?

Record China    2020年1月6日(月) 22時30分

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中国のあるメディアリサーチ会社は、2019年に大手テレビ局で放送されたドラマの視聴率ランキングを公表。隆盛を誇った大型時代劇が一気に姿を消したのが注目点となっている。

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中国のメディアリサーチ会社・央視索福瑞媒介研究公司(CSM)が、2019年に大手テレビ局で放送されたドラマの視聴率ランキングを公表。隆盛を誇った大型時代劇が一気に姿を消したのが注目点となっている。

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中国のテレビドラマ界の19年は、ここ数年において国内外で人気を誇った大型投資によるゴージャスな時代劇が姿を消し、近現代を舞台にしたものが数多く登場。大手各局で1年間に放送されたのは計328作品にのぼるが、うち近現代ものが90%を占め、時代劇はわずか5%にとどまった。

CSMが発表した「ドラマ視聴率ランキング」では、ミリタリー素材の現代ドラマ「空降利刃」が1位に。2位は1920~40年代の酒楼を舞台にした「老酒館」、3位は教育問題にスポットを当てたホームドラマの「少年派」が登場。時代劇は8位に登場した日本でも好評放送中の「明蘭~才媛の春」(知否知否應是緑肥紅痩)の1作品のみとなった。

豪華な時代劇が急速に姿を消した裏には、18年に世界中を騒がせた女優ファン・ビンビン范冰冰)の巨額脱税騒動が見え隠れする。この騒動によって中国当局は業界のクリーン化に着手し、追徴課税によって制作会社が相次いで倒産。さらに作品の内容への監視も厳しくなり、娯楽性の高いものやドロドロの宮廷抗争を描く時代劇を締め出す「限古令」や、長い話数を制限する「限集令」といった規制が次々に登場。隆盛を誇った大型時代劇を生み出す環境が、かなりの締め付けを受けていると報じられている。(Mathilda

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