新冷戦?中国はかつてのソ連とは異なる―米メディア

Record China    2020年1月6日(月) 7時10分

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4日、米CNNはこのほど、「中国はかつてのソ連とは異なる」とする記事を掲載した。資料写真。

2020年1月4日、中国紙・環球時報によると、米CNNはこのほど、「最近の米中関係の緊張について、かつての米ソ間の冷戦を思い起こす人もいる。だが中国は、かつてのソ連とは異なる」とし、次のように伝えている。

現在の中国は当時のソ連よりも豊かで強固であり、世界的な影響力を有している。30年には多くの指標で中国が米国を超えるとみられており、中国の成功は「中国の特色ある社会主義」に帰結される。

アメリカインド太平洋軍太平洋統合情報センターの主任を務めたことのあるCarl Schuster氏は、「旧ソ連は軍事に重きを置き、経済はほとんど無視されていた」と分析している。しかし、中国は継続が難しい急速な軍拡を避けることができており、しかも中国経済は旧ソ連よりずっと強い。

旧ソ連は拡張型の軍事国家だった。1980年代までに旧ソ連は世界各地に数多くの兵士と武器を配備していたが、中国は近年、経済や外交範囲を拡大してはいるものの、アジア以外の地域における拡張にはほとんど興味がないように見える。

冷戦期には米国と旧ソ連はそれぞれの貿易範囲があったが、今では経済のグローバル化が進み、米国の同盟国の中にも、中国が最大の貿易パートナーとなっている国もある。一部の国は、安全面では米国の同盟国だが、中国を最も重要な貿易パートナーと見なしている。かつてのような違いがはっきりした方法は通用しない。

米中の貿易関係は、かつての米ソ間よりずっと緊密である。長期的な経済面での衝突は、米中にとってゼロサムゲームとなり、両国の経済の足を引っ張ることになり、世界全体へと波及する。規模からいうと中国の方が米国より有利だ。

かつて米国が、ソ連について世界の安全に脅威となると言っていたころと比べると、中国について同じように言うのは簡単ではない。一部の国は、中国による政治的な干渉を伴わない資金援助を好んでいる。Schuster氏は、「中国は、米国が自分のやり方で世界を変えようとしているが、中国はただ商売をしているだけだという。中国の打つ手は説得力がある」との見方を示している。

米国の同盟国の中にも分裂が生じている。冷戦時代は資本主義陣営と共産主義陣営というように明確に分かれていたが、今では互いにつながっており、米国は欧州の重要なパートナーであると同時に、中国も欧州の重要なパートナーになっている。いま中国がいる位置にかつてのソ連はいなかった。こうした米国の同盟国の中に見られる分裂は、一致した対中戦線を敷く上で不利になっている。(翻訳・編集/山中)

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