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中国の完全パクリ都市には何の新規性もなし=住人はそれなりに満足?―米メディア

配信日時:2013年9月24日(火) 8時40分
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20日、米公共ラジオ局NPRは、「午後だけでパリとヴェネツィア巡りをしたい?」と題した記事で、中国のパクリ都市を紹介。模倣だけの街には何の目新しさもないと述べた。写真は浙江省の“パリ”。
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2013年9月20日、米公共ラジオ局NPRは、「午後だけでパリとヴェネツィア巡りをしたい?」と題した記事で、中国のパクリ都市を紹介。模倣だけの街には何の目新しさもないと述べた。環球時報が伝えた。

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午後だけでパリとヴェネツィアを巡ってみたいだろうか。あなたが中国にいるのなら可能だ。中国のデベロッパーはヨーロッパの著名な都市を模倣して、無数の街を開発している。その一つが浙江省にある「広厦天都城」だ。この街では、建物の雰囲気はもちろん、シャンゼリゼ通りやエッフェル塔まで忠実に再現している。

だが、入居者は多くはない。主な原因は杭州市から車で40分という地理的条件だ。街開きから7年が経つものの、テナントは少なく空きが目立ち、寂しげな印象を与える。デベロッパーに取材を申し込もうとすると、会議で忙しいという理由で拒否された。中国式「君たちとは話したくない」という意思の表明だ。

ある不動産会社は、全体がゴーストタウンのようになってしまったのではなく、マンションには多数の入居者がいるとして、「最初は素晴らしい計画でした。デベロッパーはここに地下鉄が通ることをあてにしていたのです」と語った。だが、地下鉄は開通せず、期待した富裕層もやってはこなかった。豪邸の多くは今でも空いたままだ。

中国のパクリ都市について専門家からは、経済的繁栄によって都市と住宅が飛躍的に発展したが、デベロッパーたちは消費者が何を求めているのかをわかっておらず、有名なランドマークや風景を複製すれば購入してもらえると思っているという指摘がある。当然、建築業界でも他の事例を参考にすることはあり得るが、中国での問題はそれが完全な模倣になっており、何の新規性もないことだ。

『オリジナル・コピー―現代中国の建築模倣』という著書を出版したビアンカ・ボスカー氏は、無数の模倣建築を取材してきた。同氏は「彼らは模倣の洋風マンションと、素晴らしい生活という夢を売っている」と語る。1990年代以前、ほとんどの中国人は自分の家を持たず、政府から古くてみすぼらしい住宅が支給されていた。今日の模倣建築を見ると、隔世の感がある。

黄昏時、“パリ”から車で1時間ほどのところで、高齢の女性たちが踊っていた。中国ではどこでも見られる風景だ。他と異なっているのは、それがサン・マルコ広場の近くだということだ。ここは、水の都・ヴェネツィアを模して作られた住宅地なのだ。

地下鉄駅からも近いこちらの“ヴェネツィア”は“パリ”よりも成功を収めている。人々はベンチに腰掛けて運河を眺め、街灯の下でおしゃべりに興じている。路肩にはBMWやポルシェ、ボルボなどの名車が並ぶ。住民の劉さんは初めてここを見たときの印象を「この街は本当に美しい。まるで油絵のようだ。どうやってこんなにも美しい建物をデザインできたのだろう」と語った。

専門家は、「パクリ住宅街は中国の都市発展の一段階でしかないのかもしれない。国外へ出る人が増えるにつれて、外国建築の新鮮さは少しずつ失われていくだろう」と語った。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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