日本人はなぜ、拾ったものをネコババしないのか―中国メディア

Record China    2013年9月22日(日) 23時22分

拡大

20日、中国メディア・新浪新聞中心は、東京が2020年の夏季オリンピック開催都市に選ばれた大きな理由の1つとして、滝川クリステルさんの「おもてなしの」スピーチを挙げるとともに、拾ったものをネコババしない日本人の素養の高さの原因を分析した。写真は東京。

(1 / 2 枚)

2013年9月20日、中国メディア・新浪新聞中心は、東京が20年の夏季オリンピック開催都市に選ばれた大きな理由の1つとして、「東京で何かをなくしてもほぼ確実に戻ってくる。たとえそれが現金でも」とフランス語でアピールしたプレゼンター・滝川クリステルさんの「おもてなしの」スピーチを挙げるとともに、拾ったものをネコババしない日本人の素養の高さの原因を分析した。

その他の写真

滝川クリステルさんは、ブエノスアイレスで開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で、フランス語で最終プレゼンテーションを行い、日本の「おもてなし」を紹介した。

「見返りを求めないホスピタリティの精神が、日本の文化に深く根付いています」と語り、具体的な例として、「もし、東京で何かをなくしたならば、ほぼ確実にそれは戻ってきます。たとえそれが現金でも」と訴え、実際に昨年、現金3000万ドル(約30億円)以上が落とし物として東京の警察に届けられたと紹介し、「東京は世界で最も安全な都市」とアピールした。

日本人が拾ったものをネコババしない原因は、国民の素養が全般的に高い以外に、法律による制限も関係している。日本の刑法によると、拾ったものを警察に届けなければ、遺失物横領罪に問われ、1年以下の懲役または10万円以下の罰金などに処せられる。

また、ほんの気の緩みからネコババし、“前科”がついてしまうことは、日本ではまったく割が合わないという事実も、日本人がネコババしないことと大いに関係がある。前科があると、その人の一生の信用に関わることとなり、就職や結婚など、人生の大きな節目でさまざまな影響を受けることになるからである。

さらに、日本には、遺失物などの取り扱いを定めた「遺失物法」がある。その規定によると、「遺失主は、遺失物の拾得者に対し、遺失物の実際の価値の5−20%の“お礼”を渡さなければならない」と定められており、実際には10%のお礼が習慣化しているという。

こうした公平無私で、人情味を備えた法律なども、日本人が拾ったものをネコババしないという素養の高さを側面からサポートしているのである。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携