日本の対中交流、「その二面性を認識すべき」と中国メディア、「警戒、けん制の余地を残すため」と指摘

Record China    2020年1月26日(日) 10時20分

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日本との交流について、中国メディアは「その二面性を認識すべき」との見方を示した。二面性は「警戒さらにはけん制の余地を残すため」などと指摘した。

日本との交流について、中国メディアは「中国はその二面性を認識すべき」との見方を示した。二面性は「現実的な地政学的利益と長期的な見返りを手にすると同時に、警戒さらにはけん制の余地を残すため」と指摘。「二面性の後遺症の影響が制御可能な程度に収まることを願う」と論評した。

日中関係について、中国網は笪志剛・黒竜江省社会科学院北東アジア研究所所長が執筆した記事を掲載。この中で笪氏はまず「われわれは中日関係の改善、もしくは正常化の大きな流れをはっきり認識する必要がある」と述べ、昨年6月、G20(20カ国・地域)サミットの会期中に大阪で行われた日中首脳会談などを通じて「新時代の中日の戦略的互恵の美しい将来性を示した」と強調した。

一方で笪氏は「われわれは日本の中国に対する二面性の客観的な存在を理性的に見据えるべきだ」と言及。「戦後の中日関係の歴史・発展の経緯を振り返ると、日本が中国との交流で払拭(ふっしょく)できない二面性を持っていることが分かる。これは現実的な地政学的利益と長期的な見返りを手にすると同時に、警戒さらにはけん制の余地を残すためであり、そのため前向きな操作の裏には常に小さな動きが伴う」と説明した。

続いて「これは(歴代首相の)吉田茂から佐藤栄作小泉純一郎各氏から安倍晋三氏へと時期・形式が異なるが、その考えとやっていることには本質的な差がない」と断言。「われわれはこの歴史の客観的な存在、日本の政治におけるバランスの影響を直視することができるが、この二面性の後遺症の影響が制御可能な程度に収まることを願う」と訴えた。

さらに「中日関係の現実に目を向けることで、日本の対中交流の二面性が二国間、さらには大国間の駆け引きの処理であることが分かる。この実用的かつ功利的な二面性には客観的に存在する歴史の連続性があり、また戦略的駆け引きの現実的な拡張性がある」と分析。「駆け引きは日本の対中交流の二面性の戦略的な現れであり、中日正常化の軌道において取り除くことが困難な障害でもある」と警戒感をにじませた。

その上で笪氏は「これらの特徴を認識することで、われわれは両国関係正常化の前進の方向をより正確に把握できる」と言及。「中日の2000年以上にわたる交流の歴史、特に100年の近現代史はわれわれに中日が『和すれば共に利し、争えば共に傷つく』関係であることを教えてくれる。歴史は私たちに、ゼロサムゲームの冷戦思考を持ち、協力と交流において遠回しなけん制をやめなければ、相互信頼を促進することはなく、ウィンウィンを損ね、未来に禍根を残すことを教えてくれる」と主張した。(編集/日向)

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