環球時報社説:中日韓協力を拡大すべき時

人民網日本語版    2019年12月24日(火) 20時0分

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第8回中日韓サミットが24日、四川省成都市で開催される。

第8回中日韓サミットが24日、四川省成都市で開催される。中日韓の社会はいずれも今回のサミットに相互協力の促進を期待している。どの回のサミットにも具体的議題があるが、この地域にとって真の気がかりは、中日韓が戦略的接近をたゆまず実現できるか否かだ。

過去10数年で北東アジアは急速な経済成長を実現し、中日韓の相互貿易は拡大し続けた。だがこの間、中日韓の各二国間関係のいずれにも厳しい問題が浮上し、相互関係及び中日韓協力を妨げてきた。中日韓サミットがしばらく中断したこともあった。

これには内因もあれば外因もあった。人々は中日韓協力について朝鮮半島問題の影響を語るのが常だが、より影響の強いのが米国ファクターであることは明らかだ。米国は強大な外部重力場であるだけでなく、日韓各々との同盟関係を含め、北東アジアに直接影響する「てこ」を多く持つ。米政府には中日韓の関係に対して目に見える、または気づかれにくい干渉をする能力がある。

米国には米国の国益がある。だが中日韓はいずれも3者協力の直面する大きな地政学的環境を明確に認識して、各自が一層の主導権を勝ち取るべきだ。

中日韓がいずれも米国との関係を極めて重要な位置に据えるのが現実的選択であることに目を向けるべきだ。だが同時に、中日韓協力の強化が実際には各自の対米関係発展に資することにも目を向ける必要がある。なぜなら良好な3者協力は各国が米側から一層の尊重を勝ち取る「てこ」となりうるからだ。これは中日韓の主権の範囲内の事であるため、中日韓協力強化の正当性は米政府による水面下の圧力を阻止するに足る。

今日の中日韓に根本的な利害衝突がなく、具体的な摩擦が多くある。相互関係の政治的基礎が堅固でさえあれば、こうした摩擦の管理・コントロールは困難ではない。実際、中日韓はすでに相互依存の利益関係を形成している。中日韓がうまく協力すれば、北東アジアが世界の発展を引き続きリードできる。その反対であれば、中日韓は共に相当の実力を形成しているため、相互消耗という災難を見て喜ぶ観衆に事欠かないだろう。

今やRCEPはすでに話がまとまっており、最終的な調印に導くには中日韓協力が鍵となる。RCEPを基礎に中日韓がさらに高い水準の自由貿易を実現すれば、アジアの発展における牽引車としての中日韓協力の役割が強固になる。

世界情勢は大変動の最中にある。環境の変化は多くの国々の自己属性に微妙な影響を与える。私は誰なのか、私の隣人は誰なのか、私の利益は何なのか。こうした問題の答えに、時代の変遷によって新たな次元が生じることは避けがたい。中日韓の社会はいずれも、思考の慣性の中でこうした重大な問題について感覚が麻痺することがあってはならない。

冷戦時代には、二極化した世界が多くの国々の利益構造と自己認識を形成した。当時、国家の立ち位置は決定的なもののようだった。グローバル化した今日の世界では、国がどう歩むべきかはずっと複雑なものになった。どの国ももっと自分で考え、自らの命運に対してより独立して責任を持ち、自らの置かれた地政学的環境とグローバルな関係の中で、自らの発展により有益な積極的要素を見出し、これを活用する必要がある。(編集NA)

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