中国への反感高まる韓国世論、政府の対応にも「日本の時と違い過ぎる」と不満の声続出

Record China    2020年10月28日(水) 16時20分

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27日、韓国・マネートゥデイは「韓国の世論で韓国政府の中国政府への対応に批判が高まっている」と伝えた。写真は日中韓の国旗。

2020年10月27日、韓国・マネートゥデイは「韓国の世論で韓国政府の中国政府への対応に批判が高まっている」と伝えた。

朝鮮戦争(1950~53)参戦70周年を迎えた中国で政府が「抗米援朝」を掲げていることを受け、韓国ではこれに対する国民感情が次第に悪化している。昨年始まった日本製品不買運動を挙げて、中国のみならず対応が不十分な韓国政府に対しても批判的な世論が拡散している。

記事によると、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は今月23日、中国軍抗米援助参戦70周年行事で「中国人民支援軍が祖国と人民、平和のために貴重な生命を与えた」とし、「抗米援朝」を強調した。「抗米援朝」とは朝鮮戦争の中国式表現で、米国の帝国主義に対抗して朝鮮半島を助けたことを意味する。また習主席は「中国人民は侵略者を打ちのめし、全世界を驚かせた」とも述べたという。

これについて記事は「まるで戦争の原因が米韓側にあるかのように表現した」と指摘した上で「ところが韓国政府から公式的な抗議や声明発表はなかった」としている。

習主席が「抗米援朝」関連の展示館を訪れて「(これは)正義と平和の勝利」と述べたという報道が出た際、韓国外交部は今月22日の定例ブリーフィングで「朝鮮戦争が北朝鮮の南侵で勃発したというのは否定できない歴史的事実」と述べたという。

記事は「韓国政府のこうした消極的な対応は、米国務省報道官がSNSで『自由国家らが反撃するや、中国共産党は朝鮮半島の破壊を確約し鴨緑江を渡って数十万の兵力を送った』と指摘したのとは対照的だ」と指摘している。

韓国政府の対応とは反対に、韓国の世論は中国の抗米援朝主張に強く反発しているという。今月26日に大統領府の国民請願に掲載された「中国による朝鮮戦争の歴史歪曲(わいきょく)と、これに同調する中国芸能人の韓国での活動制裁を要請する」という請願文には1日で1万8000人が同意したという。

また、インターネット上には「日本には厳しく対応しておいて、中国に何も言えないのはおかしい」「日本への対応と違い過ぎる」「日本への対応の10分の1のレベルでいいからしてほしい」「日本には謝罪を要求するのに、中国や北朝鮮にはそんなこと1回も言ったことない。日本は補償も一応してるのに…」など、昨年から続く「ノージャパン運動」と比較して強い対応を促す声が出ている。他に「大統領は中国や北朝鮮の前で完全に屈従的な態度を見せてる」「大統領が中国に対して情けな過ぎる」との声も。

また「民間レベルでも中国不買運動をすべき」「相手が中国でも日本でも関係ない。国のプライドを高めて強い国に成長することが大切」などと主張する声も上がっている。(翻訳・編集/松村)

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