2019年12月23日、韓国で住宅を11軒以上所有している人が過去最多になったことが、中国でも注目を集めている。

中国メディアの新浪財経が、韓国・聯合ニュースの報道を引用して伝えたところによると、昨年11月11日時点で住宅を11軒以上している人は前年比2．1％増の3万7487人となり、過去最多となった。

住宅を11軒以上所有している人は、2012年から14年までは3万人に満たなかったが、15年は3万6205人、16年は3万7193人と増加し、17年は3万6731人に落ちたが、18年は増加に転じ過去最多となった。

昨年の住宅所有者は前年比2．5％増の1401万人。2軒以上所有している人は3．4％増の219万2000人、6～10軒所有している人は2．1％増の4万9819人、51軒以上所有している人は106人減って1882人だった。

昨年の住宅所有者のうち、上位10％の住宅資産価値は平均9億7700万ウォン（約9200万円）で、前年より1億ウォン近く増えた。下位10％の住宅資産価値の平均の38倍に達し、前年（35倍）よりも格差がさらに拡大した。

これについて、新浪財経の記事のコメント欄や、中国版ツイッターの微博（ウェイボー）では、「ソウルでマイホームを購入するには、飲まず食わずの生活で6．9年かかるというニュースを見た」「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」「韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』を見たが、すさまじい格差社会だ」「住宅を11軒以上所有している人は過去最多を記録する一方で、『半地下』で暮らす人も」「出生率は世界最低の0．98。韓国では今後、住宅の値打ちはますます下がっていくだろう」「中国の指導部の住宅所有状況も公表してほしい」などの声が寄せられていた。（翻訳・編集/柳川）