中国の鬼才ジャ・ジャンクー（賈樟柯）監督の「帰れない二人」（中国語タイトル：江湖兒女）が、欧米メディアが発表した今年の優秀な映画を選ぶランキングで軒並み高評価を得ている。

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国際派監督ジャ・ジャンクーの「帰れない二人」は、第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の正式出品作。前作の「山河ノスタルジア」と同じく、1人の女性が3つの時代を生きる姿を描き、ヤクザの世界を背景にして急速に変わる中国社会と、その渦の中で出会いと別れを繰り返す男女の約20年を追っている。

米情報誌のバニティ・フェアが発表した2019年の映画ランキングでは、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが主演したマーティン・スコセッシ監督の「アイリッシュマン」と並び、「帰れない二人」が1位に。米紙シカゴ・トリビューンの総合ランキングでは3位に入ったほか、マフィア映画のランキングでは1位に選ばれている。

英紙ガーディアンが発表したランキングでは、1位が「アイリッシュマン」で、「帰れない二人」は21位に登場。このほか、シカゴ・トリビューン紙および米映画レビューサイト「IndieWire」（インディワイア）が発表した今年の女優ランキングでは、「帰れない二人」に主演したチャオ・タオ（趙涛）がベスト20の1人に選ばれている。（Mathilda）